巻き爪が増えている原因は何?
「最近、足の爪が巻き爪になって困ってる人増えてるんですよ」
そう教えてくれたのは、編集部員が通っているネイルサロンのネイリストさん。
私も足の爪が巻き爪に近くなってしまっていたのですが、そういう方が増えているという事に驚きました。
そして、その原因がこの「コロナ禍」にあるという話を聞いて2度驚き!
コロナ禍で歩く時間が減少した事が、巻き爪という形であらわれているそうなのです。
歩かないと巻き爪になるのは何故?
実は、そもそも足の爪は放置しておくと湾曲して指に食い込むような形で伸びてしまうそう。
それが生活の中での「歩く」という動作で下から押し広げられるような力が加わる事で、湾曲が矯正されて爪が巻き込まれない状態で保たれていると言われているのです。
そのため、日常の中での歩く動作が減少すると、爪を押し広げる力がかからなくなる事から巻き込んだ形で爪が伸びてしまい巻き爪になってしまうのです。
日本人は世界の中でも座っている時間が長いと言われているうえに、コロナ禍で出歩く時間が減少してしまったのですから、巻き爪が増えているのも納得ですよね。
巻き爪の原因は他にも
ちなみに、巻き爪は歩かない事(つま先で地面を掴まないなど歩き方が悪い場合も)が主要な原因ですが、それ以外でも爪を短く切りすぎてしまったり(深爪)、靴が合わずに変な力がかかったり、外反母趾などで通常とは異なる力のかかり方をしたりというのも原因になります。
しっかりと歩くだけではなく、足に適した靴を選ぶ事なども重要な巻き爪防止対策ですので、特につま先がきつかったり、履いていて痛くなるような靴を履いている方は注意して下さいね。
巻き爪のセルフケア方法
巻き爪のセルフケアは、巻き爪の症状がまだ軽度の時に有効です。
食い込みが強くなった後ではあまり効果が無い場合も多いので、初期症状の時にお試し下さい。
爪の切り方をスクエア型にする
足の爪を切る時、半円を描くように切る(ラウンド型)のではなく、真っすぐに切って四角くなるようにしておく事で、歩いた時に爪が押し広げられる力が加わりやすい状態になり、巻き爪が改善しやすくなります。
真ん中に少し凹みができるような形に爪をカットすると、より押し広げられやすくなるため巻き爪が解消しやすくなると言われています。
専用の爪切りなども有るため、利用してみると良いでしょう。
爪切りで切ると衝撃で予想外の切れ方をしたり、端が鋭利になって傷つきやすくなる場合もあるので、爪やすりで日々長さを調節するようにするとより良いです。
爪のふちにコットンを詰める
爪が指に食い込んでいる部分にコットンなどを詰める方法です。
コットンによって痛みが軽減するのに加え、押し広げられる力がかかるため巻き爪の改善に繋がります。
テーピング
爪のふちの皮膚を斜め下、足の裏のかかと方向に引っ張るような形でテーピングする事で、爪の食い込みを物理的に軽減して痛みを避ける方法です。
食い込みを減少するだけですので、これだけで巻き爪自体が解消するわけではありませんが、痛みがひどい場合にやってみると良いでしょう。
巻き爪の治療方法
ある程度巻き爪が進行している場合は、セルフケアが難しいだけではなく放置すると悪化していってしまうので、早めに病院などでの治療を行う事がおすすめです。
巻き爪治療にもいくつかの方法がありますが、症状が軽いうちに治療を行う場合は、ワイヤーやクリップなどを利用して爪を開くような形で固定したり、爪の縁に柔らかいチューブを挿入したりという方法で、痛みなく自然に爪を開かせていく事ができます。
しかし、症状が悪化して巻き込みが強くなったり、腫れあがったりしている場合には手術という形になるため、治療自体にもやや痛みなどが生じてくる場合があります。
巻き爪は体の異変も引き起こす
巻き爪というと、単に爪が巻き込んで指が痛い症状という認識が強いと思いますが、巻き爪で足の指が痛くなると、他にも体への異変が生じます。
例えば、O脚や下半身太り。
そもそも日常での歩く動作が少ない事が大きな原因である巻き爪ですが、指が痛いと更に歩く事が億劫になるため、より歩いたり運動するという動作が減少します。
すると、結果としてO脚が進行したり、下半身の血流が悪化してむくみやすくなるなどの影響が出ます。
その他にも、日常から常に痛みというストレスを感じやすくなる事から自律神経失調症などが引き起こされるなど、直接巻き爪が他のトラブルを引き起こすわけではなくても、間接的に様々な症状の原因となる可能性もあります。
早めに対策する事。しっかりと歩く事が巻き爪のケアにはとても大切ですので、是非意識してみて下さいね!