ノーファンデメイクとは
その名の通りファンデーションを使わないメイクのこと。
ナチュラルでツヤと透け感のあるファンデーションが流行した2016年くらいからじわじわと人気が出てきました。
美意識の向上やコスメの発展とともに、40代女性でも美しい肌を保つ人が多いのも背景にありそうです。
その名の通りファンデーションを使わないメイクのこと。
ナチュラルでツヤと透け感のあるファンデーションが流行した2016年くらいからじわじわと人気が出てきました。
美意識の向上やコスメの発展とともに、40代女性でも美しい肌を保つ人が多いのも背景にありそうです。
そんなノーファンデメイクですが、やはりファンデーションを使うのと使わないのとでは、肌の見え方は違います。メリット、デメリットを踏まえた上で、ファンデーションを使わずともキレイに見えるメイクをマスターして、“素肌のキレイな人”を目指しましょう。
ノーファンデ、今っぽいメイク法です。ぜひチャレンジして♡
ノーファンデメイクの基本
ノーファンデにしたい! という方々は、多かれ少なかれ肌の負担を減らしたい願望と、汚く崩れるのが嫌、素肌にトラブルが少ないのにファンデを塗る必要ある!? という気持ちがあるのでは。
しかしその一方で、やはり大人特有の隠したい肌悩みもさらけ出すことになり、アラサー以上にとってはハードルが高くなります。
そこで、ファンデメイクの基本と、隠したいものを上手に隠しつつキレイな素肌感を演出するコツをご紹介します。
ノーファンデメイクのベースメイク
ファンデーションは肌を均一に美しい色に見せるだけではなく、皮脂のコントロールをしたり、ツヤやマットなどの質感を作ったり、紫外線や外部の汚れなどから肌を保護したりという役割があります。
ですからファンデーションを使わないということは、その分ファンデーションが果たしている機能を失うということ。特に紫外線対策と皮脂コントロールはファンデーションを使わない分入念にしておく必要があります。
ノーファンデメイクのベースメイクの基本ステップは、
1.紫外線対策&化粧下地
2.フェイスパウダー
と、これだけ。
ファンデーションも多少はUVカット機能がありますので、ファンデーションを塗らない分、日焼け止めを塗るか、または日焼け止め効果の高い下地をきちんと満遍なく塗りましょう。
また、フェイスパウダーも使いましょう。パウダーは余分な皮脂を吸着し、テカリや崩れ、毛穴の開きなどを防ぎ、お肌のコンディションを安定させてくれます。
フェイスパウダーは、作りたい肌感に合わせて使う
フェイスパウダーは色のないルースパウダーを使い、全体的に薄くブラシなどでさっとのせるのが基本ですが、素肌感を生かしたい場合はスポンジパフなどでテカリやすい箇所と目の周辺、小鼻、口周りなどの崩れやすい箇所だけに軽くのせましょう。
くま、くすみ、赤みにはコントロールカラーを使う
目の下のクマとたるみ、鼻筋のくすみ、頬周辺のシミ、口元のくすみ、ほうれい線、おでこのシワ、小鼻周辺のカサつき赤み、頬のくすみカサつき、ニキビ跡、頬の凹み、こめかみの凹み、垂れた頬・・・
とても化粧下地とパウダーだけではカバーしきれない!という方は、適切なスキンケアとコントロールカラーを使いましょう。
<カサつき、シワ、たるみがある場合>
化粧下地を塗る前に、ハリと潤いを与える美容液やクリームでしっかりとスキンケアしましょう。
シワやシミをカバーする美容液配合の下地なども活用しましょう。
<目の下の茶クマ、くすみ、口元のくすみ>
ピンクまたはラベンダー系のコントロールカラーを気になる所だけに少量塗りましょう。塗りすぎるとかえって血色が悪く見えます。
<こめかみの細かなシミ、 目の下の青・黒クマ>
広範囲に細かく出たシミや肝斑、目の下の血色の悪いクマなどは、オレンジかピンク系のコントロールカラーを塗りましょう。これも少量で大丈夫です。
クマが特に気になるときは、コンシーラーを使いましょう。
<頰の赤み>
広範囲に赤みが出ている場合は、グリーンまたはイエロー系のコントロールカラーを塗りましょう。
<ニキビ跡、くっきりとしたシミ、小鼻の赤み、ほうれい線>
オレンジ味の強いコンシーラーをピンポイントに塗り、隠しましょう。
上からパウダーを丁寧にのせて、崩れを防ぎましょう。
<毛穴、濃いシミ>
頰や鼻などの目立つ毛穴や、隠しきれない濃いシミがある場合は、その部分だけミネラルファンデーションをポイント使いしましょう。
せっかくのノーファンデメイクなので、できる限り肌に優しいものでカバーしましょう。
ノーファンデで作るポイントメイクのコツ
基本的にはポイントメイクはファンデーションがあってもなくても自由にできるのですが、やはりノーファンデメイクの大きな特徴として、素肌に近い状態、というのがあるので、
・肌のアラが目立ったり、ポイントメイクが浮かないようにする
・肌に負担をかけすぎない成分や商品を使う
といったところを意識しましょう。
チーク
チークをつけるなら、パウダータイプの方がオススメ。肌に薄い粉のベールをかけてくれるので、多少の色むら、シミなどをうまくボカしてくれます。
さらにパールが効いているものを選べば、よりハリや血色よく見えます。
逆に練りタイプや、クリームタイプのチークは、肌の弾力が衰えている年齢の方には不向きです。時間が経った時の、毛穴落ち、色ムラが出やすく、化粧直しでのリカバリーが難しいためです。
肌の綺麗な若い方や、お手入れ万全なハリ肌の方は、練りチークでも大丈夫です。
アイシャドウ
ノーファンデなので、肌には多少の色むらや生の肌の質感が残っており、
アイシャドウだけコッテリとのせてしまうと、目元だけ浮いてしまいます。
まぶたが窪んでいたり、血色が悪くくすみがちだったり、乾燥していたり、ヨレやすい方は、アイシャドウベースを塗って、その上からアイシャドウを塗るのがおススメです。
発色が良いからと濃いめで強い色素のアイシャドウを長期に渡り塗り続けると色素沈着の原因となりますので、ベージュやオレンジ、薄いブラン系などの肌と馴染む色合いの、少しパールやラメの入っているアイシャドウをしっかりと密着するようにのせます。
目元をもう少し印象強くしたいな、という場合は、目のキワぎりぎりにアイラインの代わりに色味の濃いアイシャドウを入れたり、黒以外のカラーライナーなどを入れれば、今っぽくてノーファンデメイクと好相性です。
リップ
リップをきれいに見せるには、まず口周りのくすみを払拭する必要があります。口角のカサつき、色ムラ、くすみ、ほうれい線、鼻の下ののっぺり感を、コンシーラーで消してからリップを塗るのがおススメです。
唇が紫だったり、青っぽいくすみのある方は、オレンジが入っているカラーを選んだ方が長時間経った時にくすみにくいです。
血色のないのっぺりした唇は、輪郭と内側で2色を使ってグラデーションを。ふっくらとボリューム感が出て貧相な顔から脱出できます。
ノーファンデに口紅はなんだか重たいな、という方は、色付きのリップクリームやリップティントを。リップティントは、時間が経つと唇の皮が乾燥しやすいので、薬用リップとの併用がおススメです。
ノーファンデメイクのメリット・デメリット
メリット
・ナチュラルな質感で若々しく元気に見える
・化粧崩れを気にしなくていい(化粧直しも簡単)
・ファンデーションを買わない分低コスト
・短時間でメイクが終わる
・メイク落としも早く、スキンケアしやすい
・肌が弱い人ならファンデーションでかぶれることがない
・肌への負担が少ない(続けるうちに肌が綺麗になる)
・肌の変化に敏感になり、ケアしやすい
30代以上の女性がノーファンデメイクを選ぶとき、手軽さや仕上がりの自然さという一時的なメリットだけではなく、肌をいたわることで老けにくい肌を維持できるという長期的なメリットも感じているのではないでしょうか。
また、 選ぶコスメも若い頃に比べて肌に良いものを使いたいという考えになってきた、という方も多いと思います。
デメリット
・紫外線を受けやすく、シミや乾燥、たるみなどのトラブルにつながる
・毛穴やシミ、くすみなど、肌のアラが目立ちやすい
・パーティや式などフォーマルな場には、カジュアルすぎる
ノーファンデメイクにメリットは多いものの、やはり気になるのは肌の保護効果と肌悩みのカバー効果です。ただし、これらは上記に書いたようなメイクのコツである程度補うことができます。
日々のメイクはノーファンデにし、ここぞ!というときだけしっかりファンデーションを塗るなど、自分なりの使い分けをするといいですね。
ノーファンデメイクで注意したいポイント
これ以上シミ、シワ、乾燥、たるみ、毛穴などが目立たないように、日頃のケアで予防と改善をしていく必要性があるでしょう。
メイクの時に紫外線対策をするのはもちろんのこと、ファンデを使っていないからといって油断せずにスキンケアはしっかりと行いましょう。
添加物フリーが必ずしも安全ではない
また、使用するコスメも肌に優しい品質のものを選びたいですね。
防腐剤、紫外線吸収剤、合成色素、その他添加物なども気になるかと思いますが、防腐剤フリーのものや、植物オイルなどの天然成分は、商品の安定性が悪く、発色や品質、質感の変化が起こりやすいので、保管には十分注意しましょう。
また、サンプルやテスターなどを使い、数時間肌にのせて、耐性やかぶれなどがないかなどのテストをしてから購入することをおすすめします。
防腐剤で有名な成分ではパラベンがありますが、パラベンは防腐剤の中でも長年の利用などによりどの程度の配合であれば肌に対して安全かなどがしっかりと検証されている成分です。
大体0.3%程度の確率でパラベンアレルギーの人がいる事などから刺激が強い成分として認識されやすいのですが、パラベンフリーにするために他のより強い刺激がある防腐剤が利用されているコスメなどもありますので、パラベンの有無ではなく肌への刺激をちゃんとテストし、自分の肌にあったものを選ぶ事が重要です。
ノーファンデメイクの化粧品の選び方
ノーファンデメイクのメリットである、時短やケアの簡単さ、肌への負担の少なさなどを考えれば、選ぶコスメは「メイクの落としやすさ」「肌への優しさ」が重要となってくると思います。
普通肌で、肌のバリア機能が正常に機能している時は、化粧品の添加物(タール色素、合成界面活性剤、香料、シリコンなど)によってかぶれなどのトラブルはほとんどないと思いますが、
肌の調子が崩れバリア機能が低下している時や、色白で赤みが出やすい方、アトピー性皮膚炎や敏感肌の方は、合成添加物の多い化粧品の使用は控えた方が無難です。
日焼け止めは“ノンケミカル”がおすすめ
日焼け止めに使われる成分は大きく分けて2種類あります。紫外線吸収剤と紫外線散乱剤(ノンケミカル)です。紫外線吸収剤は、肌への伸びやなじみはいいのですが化学合成成分が紫外線を吸収して熱として発散するため、使い続けると肌へのダメージが蓄積していきます。
一方、紫外線散乱剤は伸びが悪く白浮きしやすいものが多いものの、天然の鉱物由来の成分を使っており、肌の表面で紫外線を反射させ物理的にガードしてくれます。
長期的に使うことを考えればやはり紫外線散乱剤を使う方が肌へのダメージは軽減できますが、いずれにしても紫外線のカット効果が高いものほどクレンジングや洗顔で落ちにくい傾向にあるため、これも使う場所などに合わせて使い分けしましょう。
日焼け止めを使わないときは、化粧下地でUVカット効果が高いものを使いましょう。
UVカット機能や色付きの下地・BBクリームを活用する
ノーファンデメイクですので、できるだけ手間を省きたいですよね。その場合はほんのり色のついた下地やBBクリームなどを使えば、多少のアラは一度に隠せます。BBクリームを選ぶ際に気をつけたいのは顔料です。できれば天然鉱物を主に使ったミネラルBBなどを選びましょう。
乾燥肌の場合は美容液BBクリームなどの、保湿成分が入ったものなどを使うといいでしょう。
逆にテカリがちな脂性肌や、部分的にテカるなどの混合肌には、皮脂を抑える下地をテカりやすい場所につけましょう。
石鹸だけで落とせるメイクが理想
肌のダメージを最小限に抑えるには、クレンジングによる摩擦などもできれば避けた方がいいです。石鹸の洗顔料だけでも落ちるようなコスメを選びましょう。
ミネラルBBやミネラルフェイスパウダーなどは、クレンジングを使わなくても落とせるものが多いので、チェックしてみてください。
クレンジング料を使う場合は、最も肌に負担の少ないミルクタイプを選びましょう。使うコスメやメイクの濃さなどによって使い分けてください。
ポイントメイクは専用リムーバーで
ノーファンデメイクだけど、ウォータープルーフマスカラや埋め込みアイラインなど、ポイントメイクはしっかりめ、という場合は、ポイントメイク専用リムーバーで落としましょう。
ノーファンデメイクだけど、ウォータープルーフマスカラや埋め込みアイラインなど、ポイントメイクはしっかりめ、という場合は、ポイントメイク専用リムーバーで落としましょう。
ノーメイクファンデはそれなりのテクニックとコツがいるので、考え方によっては上級者向けかもしれません。でも慣れればとても手軽でメリットが多いメイクです。
この記事を参考にして、できるところから少しずつ肌をいたわるノーメイクファンデに切り替えていってみては。