美容液の効果
美容液には大きく分けて二つの種類がありますので、それぞれについて求められる効果を紹介します。
保湿効果を中心とした美容液
美容液の一つ目の種類は、ヒアルロン酸など保湿効果を中心としたようなものです。
美容液に限らず化粧水やクリームなどの基礎化粧品の目的の大半は肌を保湿する事にありますが、その中でも美容液はとりわけ保湿成分の濃度が高く角質層内部での保湿効果を中心としたものが多くなっています。
スキンケアにおける保湿には3つのステップがあり、化粧水による水分(潤い)の追加、美容液による肌内部への保湿効果向上、乳液やクリームによる肌表面での保湿膜形成となるため、特に肌内部の保湿成分が減少してくる25歳以降については美容液の利用が重要となってきます。
様々な美容成分の利用を目的とした美容液
美容液には保湿効果を中心としたもの以外にも、肌のターンオーバーを促進するEGFなどの成長因子や、メラニンの対策としてのビタミンC誘導体など、様々な美容成分の利用を目的としたものがあります。
美容成分の種類によって求められる効果は異なりますが、その多くは肌のターンオーバーを正常化したり、肌のダメージを軽減したりというもので、肌の力を取り戻すための補助として役立ちます。
美容液の使い方の基本
美容液の使い方としては、基本的に化粧水より後、乳液やクリームより先に、乾燥や肌トラブルが気になる部分を中心に塗布する形となります。
化粧水より後に利用する理由としては、洗顔直後など肌が乾燥しきった状態に美容液を利用すると、美容液の伸びが悪くなってしまい万遍なく利用する事が難しい事や、適度な浸透力を得られにくいためです。
また乳液やクリームより先に利用する理由としては、乳液やクリームは肌表面に油膜の「フタ」を作る性質があるため、フタをするより先に美容液を利用しないと美容成分を十分に肌へ浸透させて利用する事が難しくなるためです。
美容液を塗る際は手でもコットンでも大丈夫ですが、コットンに吸収させてしまうと肌に塗れる分が少なくなるため、手にとって少し温め、伸びを良くしながら利用する方が扱いやすいといえます。
美容液と美容オイルの役割の違い
美容液と似たような呼ばれ方として、ホホバオイルなどの「美容オイル」と呼ばれるものがあります。
美容オイルは主に保湿を目的としたものですが、同じ保湿目的での美容液と比べると、肌内部での保湿ではなく、肌表面に油膜を張って水分保持をする役割の方が強く、どちらかというと乳液やクリームの役割を果たすものとなっています。
美容オイルは、化粧水や美容液を利用した後に利用すると良いでしょう。
美容液の選び方
美容液の選び方としては、まず自分の肌の状態からどのような目的のケアが必要かを考える必要があります。
肌の乾燥が気になる場合
肌の乾燥が気になる場合は、低分子のヒアルロン酸やコラーゲンなど、保湿を目的とした成分が多く配合された美容液を選ぶと良いでしょう。
シミやくすみが気になる場合
肌のシミやくすみが気になる場合は、メラニンの予防や分解を促進する成分を取り入れましょう。
代表的なものが「ビタミンC誘導体」や「アルブチン」で、紫外線によるダメージなどを予防して、肌を白く透明感がある状態に導いていく事が期待できます。
シワやたるみが気になる場合
肌のシワやたるみなど、エイジングトラブルが気になる場合には、肌内部でのコラーゲン生成を促すような美容成分の利用が良いでしょう。
成分としてはFGFやレチノールなどが該当します。
ただし、美容液で直接シワを劇的に改善していくのは難しいので、生活習慣の改善など色々な面から見直しが必要です。
ターンオーバーを促進させたい場合
肌全体がなんとなく調子悪い状況などを改善する場合には、肌のターンオーバーを促進する成分を利用すると良いでしょう。
成分としてはEGFやプロテオグリカンなどが該当します。
これらの成分は加齢によって減少してしまう成分でもあるので、エイジングケアとしても有効です。