トマトパワー
トマトは夏野菜の代表とも言われ、美肌効果や夏バテ防止に期待ができる食材です。
生で食べると体にたまった熱を冷まして暑さを取り除き、体に潤いを与えて喉の渇きを癒してくれます。
リコピンをはじめ、ビタミンCやEなど抗酸化作用成分がたっぷり含まれ、紫外線による肌のダメージを早期に回復させてくれます。
しかし、トマトには体を冷やす作用があるので、冷え性の人は加熱調理をすると、血行が促進されます。
また、月経トラブルのある人は、月経の1週間前くらいから意識してトマトの煮込み料理を食べるようにすると、トラブルが解消できます。
トマトの栄養素は加熱しても失われないところが嬉しいですね。
主な栄養成分と効用
トマトには、ビタミンA、C、E、葉酸、カリウムなどが含まれます。
これら成分の効果は、風邪や感染症の予防、動脈硬化の予防、老化の抑制、がん予防など多岐にわたり、「トマトが赤くなれば医者が青くなる」とも言われるほどです。
トマトを使ったレシピ
①トマト味噌
味噌100gに湯むきしたトマト1個(ミニトマトならない8~10個、缶詰のホールトマト100gでもOK)を鍋に入れ、中火でつぶしながら煮ます。
みそ汁に入れたり、サバの味噌煮に使ったり、野菜の味噌炒めに使います。
②トマト味噌を使ったナスと豚肉炒め(2人分)
ナス2本、豚バラ肉100g、ニンニク1かけ、トマト味噌大さじ2杯、ゴマ油大さじ1杯、みりん大さじ2杯を用意します。
トマト味噌にみりんを加えて、溶いておきます。
ナスは乱切りにして、薄い塩水に5分ほどつけておきます。
ニンニクをみじん切りに、豚バラ肉はひと口大に切っておきます。
スライパンに、ごま油とニンニクを入れて火にかけ、豚肉とナスを炒めます。
ナスに十分油がとおったら蓋をして5分ほど蒸し焼きにします。
みりんで溶いたトマト味噌を加えて混ぜ合わせます。
③焼きトマト(一人分1個)
オーブントースターにアルミホイルを敷き、1㎝くらいに輪切りにしたトマトを並べ、約10分ほど焼きます。
焼くことでトマトの栄養成分のリコピンの吸収率が良くなり旨味が増します。
好みで塩コショウして頂きます。
④トマトメインの脂肪燃焼スープ
キャベツ半玉、タマネギ2個、ニンジン1本、パプリカ1個、トマト3個またはホールトマト1缶、コンソメスープの素か鶏ガラスープの素1個を、大きな鍋で煮込みます。
この量はひとりが3日間、続けて食べる分量です。
毎食おかず代わりに少しずつ食べます。
飽きたら小鍋に取り分けてカレー粉を加えてカレースープにしたり、キムチを入れて中華風スープに、納豆と味噌を加えて納豆汁にして食べます。
3日間続けて食べることで脂肪燃焼効果が得られます。
ゴーヤパワー
沖縄料理として知られるゴーヤは、夏バテ解消効果や体の余分な老廃物を取り去るデトックス効果があります。
その他にも、肌の吹き出ものをとり、目の充血の予防や解消効果もあります。
加熱してもビタミン類が壊れないので、炒め物やスープなどにすると、冷房などで冷えた体を癒してくれます。
主な栄養成分と効用
主な栄養成分は、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、食物繊維などです。
効用は、夏バテ防止、動脈硬化の予防、老化予防、がん予防などです。
ゴーヤのレシピ
①ゴーヤの白和え(2人分)
ゴーヤ半本(100gくらい)は、ワタと種を取って薄く切り、熱湯にくぐらせてザルに上げ、水分を取っておきます。
絹ごし豆腐半丁、すりごま大さじ1杯、だし醤油少々であえます。
ゴーヤも豆腐もキッチンペーパーなどで水気をとって、食べる直前にあえましょう。
②ゴーヤの塩昆布あえ
ゴーヤ半本(100gくらい)は、ワタと種を取って熱湯にくぐらせてザルに上げ、水分を切っておきます。キッチンペーパーなどでさらに水気をとり、塩昆布ひとつかみとあえます。
③焼き豚ゴーヤチャンプル(2人分)
ゴーヤ1本は縦半分に切りワタを取り、端から薄切りにします。
フライパンにサラダ油を熱して、焼き豚の薄切り、豆腐半丁といっしょに炒め、溶き卵1個を加えて混ぜ、塩コショウで味を調えます。
④ゴーヤチップス(2人分)
ゴーヤ1本は半分に切り、種とワタを取り薄く切り、水気をふき取っておきます。
ナイロン袋に片栗粉大さじ3倍を入れて、ゴーヤと混ぜ合わせます。
フライパンに2cmくらいサラダ油を入れ、くっかないように揚げていきます。
揚がった順にキッチンペーパーなどを敷いた上に置き、余分な油を取り除き、皿に盛り付けて塩を少量ふります。
まとめ
赤い色のトマトと緑の色のゴーヤを夏中工夫して食べていると、疲れ知らずで夏を過ごせます。
この二つの野菜は、夏バテ防止やデトックス効果がありますが、生食で食べ過ぎると体を冷やしてしまう恐れがあるので、煮たり炒めたりして、胃に優しい料理を作って食べましょう。