モリンガはほぼ全ての栄養を網羅した食材
モリンガというスーパーフードはまだ聞いたこともない人が多いと思います。
モリンガはヒマラヤの亜熱帯地域が原産といわれている植物で、奇跡の木(ミラクルツリー)や薬箱の木などとして称される程、人の健康に有用な植物。
実は日本でもそこそこお馴染みの食材で、ローストビーフなどに薬味として使われる「西洋ワサビ(ホースラディッシュ)」はモリンガの木の根っこの部分をすりおろしたもの。
根だけではなく、葉や実など様々な部分が食用として利用可能で、且つ豊富な栄養素が含まれているとてもありがたい植物なのです。
食用の植物の中でトップクラスの栄養含有
モリンガ(葉)は人が生きていく上で必要な栄養が全て揃っていると言われる程、様々な栄養素が豊富に含まれています。その栄養価の高さは10万種にもなる可食植物の中でもトップクラスだとされるほど。
その栄養価の高さが分かる例で言えば、例えば鉄分が豊富に含まれるほうれん草の数倍の鉄分を含み、ビタミンCが豊富な柑橘系果物であるオレンジと比べても何倍ものビタミンCが含まれ、さらにはカルシウムやタンパク質などの栄養までも牛乳より非常に多いという状態。
モリンガの栄養成分は調査機関や調査対象のモリンガの状態によっても異なってしまうため正確な分量は言えないのですが、どの調査でもビタミンやミネラル分だけではなく、タンパク質やポリフェノールといった栄養素まで全て、その栄養素が豊富といわれている代表的な食材を超える程の栄養価を持つ事が確認されているという状態。
もはやモリンガを食べていれば生きていけるのではないかというくらいに全ての栄養が高いレベルで含まれているのです。
青汁のケールや大麦若葉よりも栄養価が高い
同じく栄養価が高い食材としては、ケールや大麦若葉が知られていて、どちらも青汁の主要な原材料として用いられます。
モリンガはこのケールや大麦若葉と比較しても殆どの栄養素でより高い含有量とされており、青汁の更に強化版ともいえるもの。
青汁の健康効果や美容効果については多くの人が知っていると思いますが、それよりも高い栄養価と考えればそのすごさが分かりやすいですよね。
ポリフェノールなどの美容成分も豊富
ビタミンやミネラルなど主要な栄養素だけではなく、高い抗酸化作用によってエイジングケアに効果的なポリフェノールや、ストレス軽減に役立つGABA(ギャバ)、脂肪燃焼を促進するイノシトールなど、美容に効果を発揮する様々な成分も豊富に含まれているのがモリンガの特徴の一つ。
何かに偏るわけではなくバランスよく含まれているため、「〇〇に効果がある」ではなく、スキンケアにもヘアケアにもダイエットにも、色々な面で良い効果を発揮するとしか説明できなくなる程、含まれる栄養の豊富さが特徴となっています。
こうした豊富な栄養素を持つため、食事による栄養摂取を改善しようと思って色々なスーパーフードで迷うようなら、とりあえずモリンガを取り入れてみればOKと言えるのではないでしょうか。
味は抹茶のようなうまみと苦み
モリンガのは「ホースラディッシュツリー」とも呼ばれるように、その根っこはピリッとした西洋わさびの味。
そんな辛い味は食べれないという人もいると思いますが、豊富な栄養素を含む葉っぱは特に辛みがあるわけではないのでご安心下さい。
葉の味は抹茶のようなうまみと苦みがある味と表現され、粉末をそのまま水に溶かして飲んでもすんなり飲めてしまう味。特に日本人にはなじみやすい味だと言えます。
また、モリンガの栄養素はビタミンなど一部を除いて過熱によって損なわれるものではないので、例えばパンやホットケーキなどに入れるなど、調理に利用する事も可能。
和食のおかずなどにも合わせる事ができる味なので、日常の中で取り込みやすいというのもモリンガの良い点だと言えます。
もちろん粉末ではなく葉っぱをそのまま食べる事も可能で、手に入れる事が出来ればサラダとして生食にしたり、お浸しなどで食べる事も出来ます。
実や花なども食べられる
モリンガの葉や根については食べられる事を紹介しましたが、モリンガは花や実(種)も食用にできる、可食部分の多い植物。
実はそのまま塩ゆでなどで食べる事が可能で、花は乾燥させてお茶に。種からは不飽和脂肪酸が豊富に含まれた健康的なオイルを抽出する事ができます。
それぞれ葉っぱ程ではありませんが栄養価も高いため、見かけたら是非食べておきたい食材です。
日本国内では沖縄や吸収にて栽培されている
モリンガは主に熱帯地域で栽培されている植物ですが、日本国内でも沖縄や吸収の一部にて栽培がおこなわれています。
国内栽培のモリンガを使用したサプリメントや、モリンガの葉っぱが食材として流通している場合もあるので、是非探してみてください。
地球の環境保全に植樹されている
最後に、モリンガは人間だけではなく環境にも良い影響を持つ植物。
地球温暖化の原因とされているCO2(二酸化炭素)をスギの50倍も吸収しながら高い栄養価に変えているという点などから、地球の環境改善と飢餓や栄養失調の救済を両立していける植物として、世界中で積極的に植樹が行われています。
生産量が増えれば流通量も増えてきますので、今後は今までの青汁に代わる健康飲料として沢山見かけるようになるかもしれませんね!