ブランドコスメが高い理由
・広告費がかかっている
・デザイン性の高い容器にもコストがかかっている
・専門家や研究施設を使って成分開発や研究をしているため、開発コストがかかっている
・資金力があるため高価な成分を購入することができる(材料費がかかっている)
・流通コストがかかっている
・ブランドイメージや顧客ターゲットに合わせた価格設定をしている
ブランドコスメの利点
・高度な設備や技術、知見を駆使して開発された最先端の美容成分などがいち早く取り入れられる
・スキンケア以外にも容器のデザイン性などの楽しみがある
・上品な香りや絶妙なテクスチャなど琴線に触れる使い心地の良さがある
・ブランドのものを使っているという満足感が得られる
ブランドコスメの欠点
・テクスチャや香りの満足度は高くても、スキンケア効果をしっかり得られれないことがある
・肌に影響力のある科学的な成分によって、肌の状態や体質によってはかえってトラブルを引き起こすことがある
・実際にかかっているコストに対し、値段が高く設定されていることがある
・購入ハードルが高い(取扱店舗の少なさや価格)
・リピートすると費用がかさむ
プチプラコスメが安い理由
・使用している成分の材料費が安い
・配合成分がシンプル
・材料費が高価な美容成分の配合割合が少ない
・容器の製造コストが低い
・大量に生産している
・流通コストが低い(自社で一括して製造〜販売などしているところや、すでに多くの顧客を囲い込んでいる店の品は安い)
・ブランドイメージや顧客ターゲットに合わせた価格設定をしている
プチプラコスメの利点
・値段が安い分遠慮なくたっぷり使える
・ブランドコスメに比べて購入ハードルが低い
(価格のほか、取り扱い店舗が多いなど)
・汎用的な成分を使っているため、肌トラブルのリスクが低い
・機能性の高いものが多く使いやすい(濡れた手でも落とせるクレンジング料など)
プチプラコスメの欠点
・美容成分の配合割合が少なく、美容効果が薄いことがある
・使用成分の原材料費が安価なものを使っているため、輸入品などの粗悪な物を使っているものが稀にある
・容器などのデザイン性が低く、使う際のテンションは上がらない
間違った認識!「高いコスメは肌によく、安いコスメは肌に悪い」
・肌に優しい成分が材料コストが高いとは限らない
・肌に効果の高い成分ほど、肌に影響を及ぼすので、逆に悪影響となる場合も
・安いコスメは配合成分がシンプルな分、それほど肌に影響力が高くないため肌に悪い訳ではない
・もちろん、肌に強い刺激になる安価な素材の成分が含まれていて肌荒れを引き起こしてしまうコスメもある
しかしそれは値段に関係なく高いコスメも同じことが言える
高いコスメがないと、安いコスメが売れない!?
「安ければ売れる」というのは、当たり前のようで実は間違い。安さが魅力的になるのは、同じような効果を持った「高い」商品があるからこそ、比較的安いものの方が手が出しやすく、売れる事になります。
化粧品に限らずどんな商品やサービスであっても、基準となる質と値段があるからこそ、「割安」「お買い得」という価値観が生まれてくるわけです。
でも、それなら最初から質が良くて安い商品があれば良いのにと思うのが消費者の願いですが、私たちが質の良いものを知るためには、ほとんどの場合で、まずは何らかのメディアを通して情報を仕入れるしかありません。
しかし、メディアが発信できる情報にだって限りはありますので、結局のところ、そのほとんどは広告という形でしか知る事ができないわけです。
つまり、質が良いものを広めて販売していけるというのは、ある程度広告費をかける事ができる経済力を必要とするわけで、その力を持っている会社こそが、高いコスメブランドなんです。
高いコスメブランドの商品は「広告費ばかりかかっている」などと揶揄される事もありますが、実際問題、その広告費が無ければ質が良い商品が広まる事すらなく、また高いコスメブランドが利益を得られなければ、新しい成分の研究なども進まないため、私たちが本当に必要とする商品が開発されない可能性もあります。
高いコスメブランドがしっかりと研究開発し、世の中に広めることで、同じような効果を狙った安いコスメが作られ、市場が広がっていくのです。
値段に惑わされず、必要性や使い心地で見極めよう
こうしてみると、値段によって良し悪しを判断するのは難しいですね。ですが、化粧品としての1番の役割であるスキンケア効果や肌への優しさで言えば、値段だけでは判断できないということがわかると思います。
価値の基準は“何を求めるか”で決まってきます。
さすがに使い心地、美肌効果、気分の高まる香りやデザイン性、全て欲しい場合プチプラのものの中から満足できるものを探すのは難しいでしょう。でもどれか一つだけを求めるのならプチプラコスメにもいろんなものがあるので、これだ!というものが見つけられると思います。
値段だけにとらわれず、いろんな視点でコスメを選ぶ審美眼を育てましょう。