自分の顔の歪みをチェックしよう
毎日見ている自分の顔が歪んでいるのかどうか、正しく判断するのはなかなか難しいものですよね。そこで、顔の歪みをチェックできる診断項目を用意しました。鏡で自分の顔を見ながら、以下の項目に当てはまるかを確認してみてください。
・目や眉の高さが左右で違う
・目の大きさが左右で違う
・片方だけほうれい線が目立つ
・笑った時に左右の口角が均等に上がらない
・大きく口を開けた時にアゴがズレる
当てはまる項目の数が多いほど、顔が歪んでいる可能性があります。普段自分で鏡を見る時は気づかなくても、笑った時や口を開けた時などに歪みが目立ったり、不自然な表情になっているかもしれませんよ。美しい表情をつくるためにも、左右対称に整えていきましょう。
顔の歪みの原因とは
顔の歪みは、日頃のクセや生活習慣が原因となっています。まずは、自分の歪みの原因を知って悪い習慣を改善しましょう。
片方の歯で食べ物を噛んでいる
片方の歯ばかりを使って噛む習慣は顔を歪ませる代表的な原因なので、すぐに止めましょう。
毎日片方だけアゴの筋肉を使い続けることで、片方のエラだけが張ってしまったり、使わないほうの筋肉が衰えてたるみの原因になります。また、口元が歪むと片方だけほうれい線が目立つようになることも。
さらに悪化すると、アゴの関節がどんどんズレて、口を大きく上げる時に「ガクン」という音がしたり、口を開けられなくなることもあります。こうなってしまうと顎関節症の治療が必要になるので、歪みを戻すのは簡単ではありません。
そうならないためにも、日頃からものを食べる時は左右均等に噛むことを習慣づけていきましょう。虫歯などの歯の異常が原因になっている場合は、すぐに治療してくださいね。
いつも同じ向きで寝ている
人間は1日の1/3をベットの上で過ごしているので、寝る時の姿勢は思いのほか重要です。いつも同じほうを下にして寝るクセのある人は、毎日何時間も片方の顔だけが圧迫されていますから、歪んでしまう原因になります。
アゴの骨が徐々にズレたり、下になっている側のほうれい線が深くなったりと、せっかくの睡眠時間が美しさを邪魔してしまうことにもなるのです。
さらに、健康の面でも悪影響があります。いつも下になっているほうの肩が巻き肩になり、肩こりや首こりを悪化させたり、骨盤がズレて腰痛を引き起こすことがあるので、不調を抱えている人は寝相を変えてみると改善するかもしれませんよ。
もっとも体に負担がかからないのは、あおむけで寝ることですが、いつものクセでどうしても横向きになってしまう場合は、いつもとは反対の方向が下になるように眠ると良いでしょう。
また、睡眠中同じ姿勢で固まらないよう、寝返りをうちやすい広めのベットで寝るのも良い方法です。
頬杖をつくクセがある
パソコンを使っている時やスマホを眺めているとき、つい頬杖をつくクセのある人は要注意です。
頬杖をついている時は片方の骨が圧迫されている状態なので、知らず知らずに骨が歪んでいきます。アゴの骨の歪みは歯並びにも影響することが分かっていますから、健康な歯のためにも良くありません。
さらに、頬杖をつくと自然と顔がナナメに傾いて猫背になるので、顔だけでなく体全体の歪みにもつながります。座る時は、できるだけ重心をまっすぐにして体や顔が傾かないように気をつけましょう
体が左右非対称になる生活をしている
この他にも、毎日の生活習慣の中に顔を歪ませる原因はひそんでいます。
・座る時に脚を組む
・バックをいつも片方の肩にかける
・重心を片足にかける
・横を向いてテレビを見る
このように、体が左右非対称になるような習慣が積み重なると、いつのまにか顔に影響が出てしまうのです。
「脚を組むのと顔の歪みは関係ないでしょ?」と思うかもしれませんが、骨盤の歪みは背骨・首の骨・顔の骨の歪みと密接につながっています。放置するとアゴがズレたり、しゃくれたりすることもあるので甘く見てはいけません。
お金をかけて骨盤矯正に通うのも確かに効果がありますが、せっかく矯正しても3分脚を組んだら元に戻ってしまうともいわれています。顔や体の歪みを治すには、毎日の生活習慣やクセを見直すことが一番の近道です。できることから意識して変えていきましょう。
歪みを矯正するためのトレーニング&マッサージ
顔を歪ませる習慣を正すと同時に、歪んでしまった骨を矯正するトレーニングやマッサージをすれば、より効果がでやすくなります。
自宅でできる簡単なものをいくつかご紹介するので、コツコツ続けて歪みのない小顔を目指しましょう。
アゴの歪みを正すトレーニング
アゴの歪みは顔の大きさに直結するので、トレーニングで矯正すればキュッとした小顔を目指せます。
1. 手で顔の両側をギュッとおさえる
2. 口を大きく開ける。この時、アゴがまっすぐに下がるように注意する
3. 口を閉じる・開けるを5回繰り返す
4. 手で顔をおさえたままアゴを左右に動かす
5. 左右1セットとして5セット繰り返す
口を開けたり動かす時に、強い痛みがある人は無理にトレーニングをするのは止めましょう。すでにアゴの骨が大きくズレていて、顎関節症になっている可能性があります。まずは歯科や口腔外科で治療を受けて、骨を正常に戻すようにしてください。
頭や顔のコリをほぐすマッサージ
片側だけエラが張っていたり、頬が盛り上がって見える場合は、筋肉の使い方がアンバランスになっているのかもしれません。食いしばりや、片方の歯で噛むのを止めて、筋肉をほぐすマッサージを習慣にしましょう。
1. こめかみに手をあてて、歯を食いしばった時に動く筋肉を確認する
2. その筋肉をグーにした手で円を描くようにほぐす
3. 次に、頬骨の下の噛み合わせ部分を指で押し上げるようにほぐす
4. 最後に、エラ全体をほぐす
筋肉が凝っているほど、ほぐす時に痛みを感じるかもしれませんが、日頃からマッサージしていると徐々に痛みを感じなくなります。固くなった筋肉をほぐして歪みを取りやすくすると同時に、むくみやたるみを改善する効果もあります。
割り箸でできる口角トレーニング
自分では笑っているつもりでも口角が上がらない人や、片側だけ口角が上がる人は、笑顔が不自然になり魅力が半減してしまいます。口角を鍛えながら歪みを取って、美しい口もとで笑えるようにしましょう。
1. 割り箸を口にくわえる
2. くわえた割り箸よりも高くなるように口角を思いきり上げる
3. そのまま10秒キープ
4. 次に、奥歯で割り箸をくわえる
5. 鏡を見ながら割り箸が並行になるように奥歯の力を調整する
6. そのまま10秒キープ
口角アップと歪みの調整が両方できるトレーニングです。奥歯で割り箸をくわえた時に、ほとんどの人が並行にならずにナナメに傾くと思いますが、それは左右の噛む力がかたよっている証拠です。均等な力で噛むクセをつけると、顔の歪みだけでなく噛み合わせも整っていきます。
まとめ
顔を歪ませる原因は、片側でものを噛んだり、いつも同じ向きで眠るなど生活習慣やクセが原因となっています。ささいなことでも毎日繰り返すことで徐々に顔の骨が歪み、顔が大きくなったり左右非対称になってしまうので、意識して改善することが大切です。
すでに顔の歪みを感じている人は、ご紹介したトレーニングやマッサージをして左右対称の美しい顔に整えていきましょう。