ニキビの基本的なケア方法
普段ニキビができにくい人の場合、慢性的な症状ではないため、ポツと一つや二つできたくらいでは焦る必要はありません。基本的には、気にせずに放っておけば、2〜3日すれば腫れは引いて気が付いた時には治っているものです。
ですが、やはりできるだけ早く治すためのポイントはあります。
・いじらない
・清潔に保つ
・紫外線を防ぐ
・睡眠、食事など、生活を整える
・気にしない
これさえ守っていれば、もともとニキビに強い肌の人ならそんなに長引くことはありません。
さあ、上記を踏まえて、具体的なスキンケアと対処法に進みましょう。
1.肌、手を清潔に保ち、ニキビに触れないようにする
急にできた吹き出物を気にしすぎると、ついつい指で触れたくなりますが、これは絶対にやめましょう。
炎症を起こしている皮膚に刺激を与えてしまい、治りにくくなります。また、指先にはたくさんばい菌がついているので、スキンケアする前などもしっかり手をハンドソープなどで洗ってから行いましょう。
2.睡眠、食事をしっかり取る
急にニキビができた時は、直近1週間くらいのことを振り返ってみてください。
・ここ数日間食事の栄養バランスが偏っていた
・夜中に食べてしまった
・飲み会が続いた(飲みすぎた)
・夜遅くまで残業続きだった
・とても嫌なことがあった
・睡眠があまり取れなかった
いかがでしょうか、上記のうち一つくらいは当てはまったのではないでしょうか。
もちろん吹き出物が急にできた場合はいろんな原因が考えられますが、このようなパターンはよくあります。
ですから、上記のニキビの原因となりそうなことは、しばらく避けた方が悪化を防ぐためには大切です。要するに、ニキビができた原因の逆のことをすればいいので、簡単ですね。
・栄養バランスに気を遣う
・夜中に食べない
・飲み会はほどほどに
・仕事は早めに切り上げる
・ストレスを解消する・リフレッシュする
・しっかり睡眠をとる
3.スキンケアは抗菌・抗炎症作用のものを使用する
普段ニキビができない人は、ニキビ対策用のスキンケア用品を持っていない場合が多いですよね。
ですが、できるだけ長引かせたくないのであれば、いつものスキンケアよりも、抗炎症・殺菌効果のある成分の入った薬用化粧水などを使用した方が、悪化を防げます。
ニキビ肌向けの薬用化粧品には、抗炎症になるグリチルリチン2K、酸化亜鉛や、抗菌作用のあるイオウなどが配合されています。また、ニキビの原因を作るアクネ菌は酸化した皮脂を好むため、皮脂の酸化を防ぐ酢酸DL-α-トコフェロールなども配合されていることがあります。
普段はここまでの抗菌・抗炎症対策は不必要ですが、ニキビや吹き出物ができてしまって悪化させたくない場合はこういうものを使った方が効果的です。
ちなみに、皮膚科などに行けば当然ニキビ治療薬はもらえますが、たまにできたニキビの場合、病院を予約して、いざ来院したその時にはすでに治り始めている、ということも考えられるので、そこまでする必要もないでしょう。
ですが、1週間経っても治らない、という場合は、通院を検討してみた方がいいと思います。
スチームを浴びるのも効果的
顔用スチーマーを持ちの方は、洗顔の前に2〜3分ニキビの箇所中心にスチームを当てましょう。水蒸気は毛穴に入り込めるので、スチームの蒸気で毛穴詰まりを解消してあげると、洗顔よりも積極的に肌を清潔にすることができます。
スチームの暑い場所に近づけすぎたりすると火傷や炎症を起こしますので気をつけましょう。
取りたい栄養素サプリ、食べ物
ビタミンB、C
ビタミンBはエネルギーの代謝に働く栄養素の一つです。ビタミンCは抗酸化作用があるので、ニキビの抑制になります。他にもニキビに効果的な成分はありますが、特にビタミンBやCは吸収が早く作用も早いので、ニキビができた時には積極的にとりたい栄養素です。1日数回に分けてたっぷり取りましょう。
ビタミンB群、Cが含まれる食品はこちらです。
●ビタミンB2
牛肉・豚肉・牛乳・納豆・⻘魚など
●ビタミンB6
いわし・さんま・鮭・いか・バナナなど
●ビタミンC
トマト・キウィ・いちご・レモンなど
ヨクイニン
漢方の薏苡仁(ヨクイニン)は代謝を促し、炎症などを鎮める効果があると言われています。そのため、昔からいぼやニキビの薬として飲んだり、塗ったりと使用されてきました。ハトムギ茶などは特に取り入れやすいですが、ハトムギ粉末などは特にヨクイニン成分がしっかり摂れるのでオススメです。
水分
吹き出物に限らずですが、肌の調子が悪いと思った時は水分を多めにとりましょう。
代謝をすると当然ながら老廃物が出ます。老廃物は体に溜め込むともっと吹き出物を悪化させますので、溜め込まないためにも水分をよくとって排出を促しましょう。
最後に
急にできたニキビは、休息のサイン。「よく頑張ったね、お疲れ様」という体からのメッセージと捉えて、自分をいたわりましょう。