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今回受ける治療は「フォトIPL」と「RF治療」の2種類
今回、私が受けた治療は2種類。IPLフォトというシミやくすみなどに効果的なものと、RFというシワやたるみといったエイジングサインに効果的なもの。
どちらもエステサロンや家庭用美顔器などでもおなじみの内容なので、聞いたことがある方は多いと思います。
名前は同じでも、医療機関のものはどのくらい効果が違うのか楽しみです。
フォトIPLとは?
体験結果をご紹介する前に、まずそれぞれの治療内容について少し詳しくご説明します。
まず、IPLフォト治療というのは、インテンスパルスライトという光を肌に照射するというもの。インテンスパルスライトとは簡単に言えば「紫外線が入っていない」安全な光の事で、強い光を照射しても肌に対するダメージが少ないのが特徴です。クリニックによっては「フォトフェイシャル」や「光フェイシャル」などと呼ばれることもあります。
このIPLを肌に照射すると何がいいのかというと、IPLの光は色が薄いものより、濃いものに吸収されやすいという性質があります。
分かりやすく言えば、昔理科の実験でやった事があるように、黒い紙には光が吸収されて熱くなりやすいのに対し、白い紙は光を反射して熱くならないのと同じです。
IPLの光は色が濃いものに反応するため、肌の色が白いところよりも、シミやくすみがある肌の色が濃い部分に良く吸収され、熱を発します。
この熱が、シミなどの原因である「メラニン色素」をため込んだ細胞を破壊し、新しくまっさらな健康な細胞の再生を促すため、シミやくすみといった肌の色を解消し、美白(※)作用を発揮します。
※シミや色素沈着の色を薄くすること
また、色が濃い部分という点ではシミなどがある部分だけではなく、肌内部で炎症がおこって赤くなっている部分も同じ事。
炎症が起きている部分に熱を発生させて殺菌し、健康な肌へと作り変える事で、ニキビなどの肌荒れにも効果を発揮します。
RF治療とは?
一方のRF治療とは、ラジオ波という電磁波の一種を肌に当てる治療の事。
電磁波というと体に悪そうですが、これも使い方次第。
RF治療のイメージとして、分かりやすく説明するなら電子レンジを想像して見てください。電子レンジは、ラジオ波よりも強い電磁波であるマイクロ波を使っていますが、マイクロ波が食品の内部にある水分などを振動させる事によって、食品を内側から加熱するものが電子レンジです。
RF治療の場合も同様で、ラジオ波によって肌を内部から温め、肌表面にダメージをあたえないよう、肌内部に熱の刺激を加えるという施術になります。
なぜ肌内部に熱を加えるのかというと、肌の内側数ミリの所にある「真皮層」という部分には、肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンといった繊維物質を作り出す細胞が存在しています。
この細胞を熱で刺激する事で活性化させ、コラーゲンの生成を促進させる事で肌を内側からケアし、シワやたるみといったエイジングサインを解消する事が、RF治療の狙いとなります。
また、肌の内部から直接温める事により高い血行促進効果もあるため、肌の代謝を促したりむくみを解消したりという直接的な効果も得る事ができます。
治療は痛みなども殆どなく快適!
実際に今回私が体験した治療は、美容医療の中でも最新のマシンにあたる「ヴィーナスヴェルサ」というマシンを使ったもの。
フォトIPLやRFは、マシンによっても肌への刺激が強かったり、効果がいまいちだったりという差があるものですが、結論から言えば今回私が体験した治療は全体的に痛みなども殆どなく、とても快適なものでした。しかもこのヴィーナスヴェルサの場合は特に、RFはマルチポーラ式という熱の伝達効率の良いもので、かつパルス磁場(PMF)という血液循環を良くする作用のあるものが同時に出力されるため、相乗効果でコラーゲンの生成を行う線維芽細胞がより活性化されるとのこと。
IPLの方はやはりどうしてもシミなどがある部分やホクロがある部分などで脱毛と同じような、ゴムで少しはじく程度の痛みはありましたが、肌がヒリヒリするような痛みも無く、RFについてはとても温かくてむしろ心地よい気分で受けられるような感触。
施術を行って頂いた看護師の方の対応も、まるでエステサロンのように丁寧なケアだったので、最近の美容皮膚科はエステサロンの良い部分も取り入れ、とても通いやすい場所となっている事を感じました。
治療の流れ紹介
実際の治療の様子は、こんな感じです。
まず、始めにフォトIPL治療。IPLは、照射の前に肌の刺激を抑える役割などを持つジェルを照射部位に塗ります。
次に、何度かテスト照射をして肌への刺激などを確認してから、全体を万遍なく照射していきます。
照射は今回、全顔80shotということで、大体15分くらいで完了。
全体の照射が終わったら、優しく丁寧にジェルをふき取って終了です。
次に、RF治療。
今回はIPLとRFの両方がセットになった治療を受けるため、IPL照射で肌の痛みなどが出ていないかなど確認してから、大丈夫そうであればRF治療に移ります。
もしヒリヒリ感などがある場合、ここで一回冷却などを行って、肌へのダメージをおさえるようにしてから治療を行っていくとの事。
RF治療の場合も、まず始めに肌の保護や滑りを良くするためのジェルを塗っていきます。
ジェルを塗ったら、RF照射の開始。
IPLは光を照射するため、ピッと照射してずらすというのを繰り返すイメージでしたが、RFの場合は常にラジオ波が照射されているため、肌の上をくるくると滑らせながら絶えず動かし続けて、熱が一か所に集中しすぎないように施術していきます。
肌内部の温度を少しずつ上げていき、大体42度くらいまで引き上げたら終了。
今回は、顔の左右それぞれ15分ずつ。合計30分間の照射を行いました。
気になるIPLフォトとRF治療の効果は?
さて、美容治療で一番気になるもの。それは効果ですよね!
今回の治療で、実際にえられた効果はこの通り!!
治療直後、すでに引きあがってる!
まず、こちらは治療前と治療直後の比較写真。
写真で見ると平面なのでややわかり難いかもしれませんが、顔の輪郭が引き締まり、また頬のトップ部分もかなり上に引きあがって、顔全体が非常にスッキリとしました!
特に、私の場合は丸顔であごのあたりがもたついている感があるのですが、治療を受けたあとはもたつき感がなくなり、少しシャープな印象に! これがとても嬉しかったです。
また、肌の色についても照射後すぐから目立っていたシミがやや薄くなり、顔全体のくすみかも軽減した印象を受けました。
治療から1週間で効果もより分かりやすく
そして、こちらが治療から1週間後の写真です。
まず、分かりやすく変わったのはシミ。私の場合、小鼻の部分などにずっと消えずに残っている濃い目のシミがあったのですが、写真の通りシミがかなり薄くなっています。
頬などに点在していたシミも全体的に薄くなり、肌の色がワントーン明るくなりました。治療前よりもシミがちょっとくっきりと見える箇所がありますが、それは肌の透明感が出たためにコントラストがわかりやすくなったのと、照射されて反応したシミがターンオーバーで肌の表面近くに出てきているからとも思われます。
また、治療直後にシャープになった輪郭は、1週間経過してもきちんとキープ。
というより、治療直後は温まってスッキリした感じだったものが、ちゃんと肌内部のコラーゲンが作られる事によって、しっかりとハリがある状態になってきたという感じで、むくみなどがなくなって細くなったというよりも、しっかりと肌が弛まない状態に戻ったという感じです。
治療後に何人か会った友人知人は、口をそろえて顔が小さくなったと驚いてくれたので、治療をやってよかったという気持ちになりました!
RFによるコラーゲン生成などは少しずつ時間をかけて行われていくため、数か月から半年程度は効果が持続するという事で、先が楽しみです。
ちなみに、上の動画の中で、3:45あたりから私が右下のワイプで説明しているシーンがあるのですが、こちらは治療から2週間ほど経ったときの状態です。自分でも「あれ?アゴが細くなった!?」と動画を見て感じるほど、小顔効果が後からどんどん出てきているのがわかります。
(写真は2週間後の私)
私の場合、色々なコスメの紹介を行うという立場もあり、スキンケアには人一倍ちゃんと調べて、丁寧に行っているつもりではあるのですが、それでも分かりやすい結果が得られるという点は、やはり美容医療の力は非常に大きいという事を痛感しました。
治療の注意点やワンポイント
最後に、折角今回治療を受けたので、エルクリニックの菅野先生にも色々と詳しい話を聞いたりして、治療の注意点や、より効果を高めるためのワンポイントを聞いてきました。
エステサロンの施術などとは何が違うの?
IPLフォトやRFは、同じ名前のものがエステサロンなどでも受けられますが、その大きな違いは出力。
IPLにしろRFにしろ、治療の内容はどちらも肌に熱を加え、ダメージを与えるものなので、どうしても出力を上げると火傷などのトラブルがおこってしまいます。
美容医療であれば、こうしたトラブルの際にも適切な処置が行えるため、肌の限界をせめるような出力で治療が可能であるのに対し、エステサロンではトラブルを避けるため、どうしても弱い出力での施術となるため、その効果には大きな差がでるとの事。
また、そもそも機械の精度も大きく異なるため、美容医療で使用しているようなマシンであれば狙った部分に集中して作用させる事が可能で、高い効果を発揮するギリギリのラインで治療しやすい一方、エステサロンのマシンでは狙った部分に集中的に効果を発揮させる事が難しく、これも効果が十分に発揮できない要因に。
もちろん、エステサロンの施術でも一定の効果は期待できますが、やはり高い効果を求めるのであれば医療機関にはかなわないといえます。
出力を上げれば効果は高くなる?
美容マニアの方など、ついつい一回の治療で出来る限りの効果を得たいために、「とにかく出力高めで!」という方も多いですよね。
でも、前述のようにこういった治療は肌がダメージを受けるかどうかのギリギリを攻める事が最大効果を発揮するために重要であって、とにかく刺激が強く、出力が高い方が効果的かというとそうでもないもの。
ちゃんと効果を得たいのであれば、ただ強い出力で受けるのではなく、治療に対しての知見が深く、治療を受ける人の肌に最も最適な出力を選べるようなクリニックを選ぶ事が重要です。
誰でも十分な効果が得られるわけではない!?
今回受けた治療の中でも、特にRF治療は細胞に刺激を与える事で、細胞を活性化させるというもの。
つまり、最終的には自分自身の力で、肌を回復させる力があって、始めて効果を発揮するタイプの治療です。
そのため、そもそも細胞がダメージを受けすぎていて回復する力が弱い方や、治療後に肌を保護するケアや、肌の再生を促すための生活習慣などがとれないという方の場合、十分な治療効果が得られないという事になってしまいます。
そういった場合、フェイスリフト手術など他の治療の方が最適な事もありますので、治療を受ける際には医師と十分に相談し、最適な治療法を選ぶようにしましょう。
今回受けた治療内容はこちら
治療メニュー
(銀座エルクリニック 2020年6月時点での料金)
【セットメニュー】
●フォトIPL80shot+RFタイトニング 1回 ¥50,400 / 5回 ¥195,000 (税別)
【単体メニュー】
●フォトIPL全顔80shot 1回 ¥26,000 / 5回 ¥81,900(税別)
●RFタイトニング全顔 1回 ¥30,000 / 5回 ¥125,000(税別)
取材クリニック
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