ヨーグルトパックで得られる効果
ヨーグルトを利用してパックを行う事で得られる効果としては、主に酸性による軽いピーリング効果と、ビタミンや乳酸菌によるケアの2つの効果が挙げられます。
ヨーグルトパックのピーリング効果
ヨーグルトはプレーンで食べると少し酸っぱいですが、これはヨーグルトに含まれる乳酸菌が、発酵の過程で乳酸という酸性の物質を作り出しているから。
乳酸はフルーツ酸やアルファヒドロキシ酸(AHA)と呼ばれる、肌のピーリングに利用される酸性物質の一種で、肌を溶かす効果があります。
つまり、ヨーグルトパックを行うとこの乳酸が角質層の表面を溶かして軽いピーリング効果を発揮しますので、この作用によって肌のくすみ軽減や、ターンオーバーの促進などの効果を得る事が出来ます。
ビタミン類や乳酸菌のスキンケア効果
ピーリング以外にも、ヨーグルトに含まれるビタミン類や乳酸菌はスキンケアに様々な効果があります。
例えばビタミンBやAといったものにはメラニンの生成を抑えたり、肌のダメージを作り出す活性酸素を抑える、抗酸化作用があったりするので、これらの効果によって紫外線による肌のダメージをケアしていく事が出来ます。
また、ヨーグルトに含まれるホエイは高い保湿力を持った成分の一つでもあり、肌の保湿効果も期待できます。
なぜヨーグルトが良いの?
上記のように、ヨーグルトには緩やかなピーリング効果やスキンケア効果を持っているため、食品の中でもコスメとしての利用が向いているものであると言えます。
普通にピーリングをすると荒れてしまうような肌質でも、ヨーグルトの優しい刺激であれば大丈夫な場合もあるので、様子を見ながら利用してみると良いでしょう。
ただ、基本的には肌に付着させる想定となっているわけでは無いため、当然の事ながら肌へ利用した際の負担などが保証されているものではなく、パッチテストなどを行って問題が無いかなど、自分自身でしっかり確かめてから利用するようにしましょう。
ヨーグルトパックの方法とおすすめの応用素材
ヨーグルトパックのやり方は、基本のやり方の他に、肌質や目的に合わせた応用版のやり方があります。
ヨーグルトパック基本のやり方
- ヨーグルト(無糖・プレーン)を大さじ1~2杯
- 小麦粉を大さじ1杯
上記を用意して混ぜ合わせ、顔に塗って5~10分程度放置した後で洗い流す。
ヨーグルトだけだと柔らかくてすぐ垂れてきてしまうため、小麦粉で硬さを出してパックするイメージです。
保湿効果を高めたいならハチミツやオリーブオイルをプラス
基本のやり方にハチミツを小さじ1杯加えると、ハチミツの保湿効果を追加した形でケアを行う事ができます。
ハチミツ以外では、オリーブオイルを小さじ1杯加える形でも保湿効果を高められます。
ピーリング効果と保湿効果の両方があるので、リップケアにも使いやすい配合です。
ココアまたは緑茶をプラスでエイジングケア
基本のやり方に、ココアや粉末の緑茶を小さじ1杯加える方法もよく紹介されています。
ココアや緑茶にはポリフェノールが含まれているため、ポリフェノールの抗酸化作用により肌のエイジングケアとして利用できるとされています。
ヨーグルトパック後の保湿ケア
ヨーグルトパックはそれ自体に保湿ケアの効果もありますが、基本的にはピーリングの効果を目的としているものですので、パック後の保湿ケアは十分に行うようにしましょう。
ピーリングの後は肌が刺激を受けやすくなっているため、ビタミンC誘導体など肌の刺激になるような成分は避けて、セラミドなど肌への負担が少なく、高い保湿効果があるものを利用すると良いでしょう。
ヨーグルトパックを行うときの注意点
前述の通り、ヨーグルトパックはそもそもが化粧品によるケアではないため、アレルギー検査やパッチテストなど、肌への負担に対し検証がされているわけではありません。
ヨーグルトにはタンパク質なども含まれており、またパックで利用する際は小麦粉と混ぜて利用するというものでもありますので、必ず本格的に利用をする前に、肌が荒れないかどうかパッチテストを行うようにした方がいいでしょう。
また、ヨーグルトパックはピーリング作用によって肌へのダメージを引き起こすものですので、あまり頻繁に行うのもNG。頻度が多くても、一度行ったら数日間は開けるようにした方が良いでしょう。