ラップパックとその効果
ラップパックとは、文字通りキッチンにある「ラップ」を利用してパックするもの。
ラップは水や空気を通さないため、美容クリームなどを塗った上からラップをかけると、水分の蒸発を防いでじっくりと美容成分を肌に浸透させ、保湿効果を高めていく事ができます。
また、ラップの内側に熱がこもりやすくなるため、肌が温まって血行が良くなり、代謝が向上するという点もラップパックの利点の一つ。
いつものケアにちょっとプラスするだけで、スキンケアの効果を高める事が出来るのが嬉しいですよね。
ラップパックのやり方
ラップパックのやり方は簡単。
肌の気になる部分に美容液やクリームをちょっと多めに塗って、その部分を覆うようにラップをのせるだけ。美容液やクリームを利用せず、化粧水だけでも大丈夫です。
ラップパックする時間は10分程度を目安にしましょう。時間が長すぎても肌がふやけてしまう場合などがあるため、長時間置きすぎるのも問題です。
ラップをする範囲はクリームを塗っている場所よりも少し広めにすると、水分の蒸発をより防ぎやすくなります。(ただし、口や鼻などを塞がないように注意)
利用するラップについては特別なものを選ぶ必要はなく、安売りされているようなもので問題ありません。
基本的には熱と蒸気によって美容成分の浸透などを促進し、スキンケア効果を高めるためのものですので、毎日行っても大丈夫です。
ラップパックは唇にも効果的
ラップパックは唇のケアにも効果的。
唇は肌の中でも皮膚が薄く、また皮脂腺が無い事から乾燥もしやすいためラップパックによるケア効果を感じやすい部位なんです。
唇のケアとしては、ハチミツやオリーブオイルに砂糖を混ぜたものなどを利用すると、スクラブで余分な角質を落としつつ、保湿効果でプルプルな唇を目指す事ができます。
ラップパックをやる際に気をつけたいこと
ラップパックは基本的に肌に負担をかけるものではありませんが、肌の状態などによっては行わない方がいいなど、デメリットも存在します。
肌が敏感な状態の時は控える
敏感肌など、コスメによる刺激などを感じやすい肌質や状態の場合、ラップパックを行う事で普段より美容成分を浸透させようとすると、肌への刺激も強くなってしまうため逆効果となる場合があります。
コスメの利用でアレルギー反応を起こしたり、刺激を感じるような場合。また、ニキビなどの肌トラブルが出来ている時はラップパックはやらない方がいいでしょう。
汗をかく状況の時はやらない
お風呂に入っている時や、運動後に汗をかいている時などにラップパックを行うと、水分が過剰に閉じ込められてふやけ、肌のダメージに繋がる場合があります。
お風呂上りであれば熱が冷めてきてからの保湿ケアとして行う方が良いでしょう。
同様に、長時間ラップパックをし続けるのも角質がふやけてしまうのでよくありません。
ラップは使い捨てする
ラップパックに利用したラップなどは、清潔さを保つため必ず使い捨てで利用しましょう。
コスメは適度な水分や油分が含まれるため、時間が経つと雑菌などが繁殖しており肌にもよくありません。
ラップパックにおすすめの化粧品
ラップパックは保湿など美容成分の機能をより効率よく利用するためのものですので、基本的にはどの化粧品でも利用が可能です。
ただ、トラブルを避けるという点や、本来の効果を高めるという点で考えた場合、特に以下のようなものを選ぶとラップパックの効果を最大限に活かす事が出来ます。
セラミド配合のクリーム
セラミドは細胞間脂質という人の肌に元々備わった保湿機能の成分。ラップパックによっセラミドの浸透力を高める事で、肌内部の保湿機能を向上しやすくなり、肌の乾燥トラブルを対策する事が出来ます。
成長因子や幹細胞培養液の配合美容液
EGFやFGFといった成長因子であったり、人脂肪幹細胞培養液やプラセンタといった成分は、肌に浸透させる事で様々なスキンケア効果を得る事ができます。
入浴後すぐなどに利用してラップパックを行う事で浸透力を高められますのでこれらの美容液の効果を最大限に発揮しやすくなります。
防腐剤などが少ないものを選ぶ
ラップパックは成分の浸透を高めるためのものですので、パラベンなどの防腐剤や香料など、肌の刺激となるようなものがなるべく少ないものを選ぶと良いでしょう。
ただし、パラベンフリーなどと表記されていても防腐剤が入っていないわけではないので、成分表をしっかりチェックする事も大切です。
ラップパックでコスメの効果を最大限利用しよう
ラップパックの最大のメリットは、普段利用しているコスメの美容効果を最大限発揮できるようにするという点にあります。
家庭にあるもので簡単に実施できるものですので、注意するべき点をクリアしながらケアの中に上手に取り入れ、効果的に利用していきましょう。