ニキビ肌に使うメイク用品を選ぶポイント
ニキビ肌はとてもセンシティブ。ニキビは肌が炎症を起こしている状態なので、ちょっとした刺激でさらに悪化しかねません。そのため、選ぶメイク道具にも注意が必要です。
肌に優しいコスメを選ぶ
ニキビができているところを指で触ったりいじったりしてはいけないのは皆さんご存知の通り。そういった物理的な刺激はもちろん、化学成分などによる刺激も避けたほうがいいでしょう。
そのため一番いいのはニキビの時にはメイクをしないことです。
どうしてもメイクでニキビを隠したいのであれば、メイクアップコスメはできるだけ低刺激なものを選ぶ必要があります。
化粧下地(日焼け止めなども含める)、ファンデーションなどは、それぞれ香料や紫外線吸収剤などが含まれていないものを選びましょう。
ファンデーションはミネラルのパウダーファンデを
リキッドやクリームタイプのファンデーションには油分が多く、またその酸化や腐敗を防ぐために防腐剤なども使われているため、刺激に弱いニキビ肌には不向きです。
ニキビができている時のファンデーションは、油分を使わず最も低刺激のパウダータイプ、それも天然鉱物を使ったミネラルファンデーションがおすすめです。一般的にミネラルファンデーションと言われているものは、刺激の多い添加物を使っておらず、クレンジング料を使わず石鹸だけで落とせるほどお肌に優しいものが多いです。
クレンジングによるお肌への負担も減らせるため、パウダータイプのミネラルファンデーションを選ぶといいでしょう。
<おすすめコスメ>
「肌十彩(はだといろ)きめ肌フェイスパウダー」
独自開発のきめ細かな天然ミネラルを使用し、滑らかなツヤ肌に整えます。低刺激でお肌に優しい処方ですが、高いカバー力でニキビ肌の悩みをカバーします。
保湿をしてくれ乾燥を防ぐコスメを選ぶ
ニキビは乾燥でも悪化します。そのため保湿性もニキビ肌のメイクアイテムやコスメ選びでは大切なポイントです。
しかし注意が必要なのは、油分です。ニキビは肌の内部の水分が不足している一方、皮脂が多く分泌されている状態ですので、油分を与えすぎるとニキビが悪化する恐れがあります。単純に油分で潤すのではなく、肌に水分を留めておけるような成分を与えましょう。
例えば下地なら、成分としてヒアルロン酸、セラミド、天然保湿因子などが入っているものを選ぶと、保湿性が高いと言えます。
ファンデーションは、リキッドファンデーションやクリームファンデーションは油分が多いため肌への刺激になり、さらに肌の皮脂を奪いかねませんので、下地の水分を外に逃がさないためにも、パウダータイプのファンデーションを選ぶといいでしょう。
よく、ニキビ肌向けの化粧品で「ノンコメドジェニック」と書かれたものがあります。ノンコメドジェニック化粧品とは、ニキビの出来にくい成分で作られたコスメの事。
ニキビの原因となるような成分を除外して処方されたものが「ノンコメドジェニック処方」とされ、さらにその処方でコメド(角栓)を誘発しにくい事が証明された(試験された)ものが「ノンコメドジェニックテスト済み」として標ぼうされています。
通常の化粧品よりもニキビの原因を抑える事が可能ですので、これもニキビ肌のコスメを選ぶ際の一つの基準として覚えておくといいでしょう。
ただし、ノンコメドジェニックはあくまでもニキビの「予防」や悪化を防ぐためのものであり、ニキビが治るとか、保湿性に優れているという意味ではないので注意しましょう。
ニキビをカバーするコンシーラーの選び方
目立つニキビを効果的に隠すために、普段のメイクにプラスすべきコスメもきちんと選びましょう。
凹凸のあるニキビには、固形のスティックタイプのコンシーラー
ニキビが腫れて凸凹している時には、密着性が高くカバー力も高いスティックタイプのコンシーラーがいいでしょう。
フラットで赤い色だけのニキビにはリキッドorクリームタイプのコンシーラー
フラットで色の濃いニキビには自然に肌になじむリキッドタイプのコンシーラーを選びましょう。
色があまり濃くなく、ほんのり赤いニキビには、グリーン系またはイエロー系のコントロールカラー(カラーコンシーラー)でもOK。
くすんだ色のニキビ跡は、オレンジ系のコントロールカラーが自然に隠せます。
<オススメのコスメ>
「24 ミネラルUVコンシーラー」
天然ミネラル使用で刺激が少なく、さらに保湿成分が配合され、乾燥によるにニキビの発生を防ぎます。オレンジ寄りとイエロー寄りの2色を混ぜて使えば、ほとんどのニキビやニキビ跡を隠せます。
凸凹の多いニキビ跡には、シリコンタイプのファンデーションを
赤みが少なく、凸凹の多いニキビ跡には、肌の表面をパテで埋めるようにフラットに見せるシリコンタイプがオススメです。しかし、カバー力が高い分肌への負担が大きいので、活動中のニキビがあるどきには使うのを避けましょう。
ピンクのコントロールカラーは×
赤いニキビに対し、ピンクのコントロールカラーをつけてしまうと、赤みを強調し目立ってしまいますので、避けましょう。
ピンクのコントロールカラーは、くすんだ肌の色を明るく見せてくれるのに役立ちますので、ニキビができていない時などに活用した方がいいでしょう。
ニキビをしっかり隠すメイク法
メイクを始める前に、手と顔を洗い清潔にすることをお忘れなく。
スキンケア:化粧水・乳液でしっかり保湿
ニキビは肌の乾燥による皮脂の過剰分泌と、肌への刺激で悪化するため、低刺激でたっぷり保湿できる化粧水や乳液でスキンケアしましょう。
ヒアルロン酸やセラミドなどを配合し、香料やアルコール無添加のものを選びましょう。
オイルやクリームは全体につけると油分が過剰になるので、ニキビができている場所を避け、乾燥が特に気になるところにだけ少量つけましょう。
メイクアップベース:化粧下地を塗る
日焼け止めを塗った後に化粧下地を塗るか、UVカット機能のある化粧下地を塗ります。
これも肌への刺激を考慮して、香料や紫外線吸収剤不使用のもの(ノンケミカル)を選んだ方がいいでしょう。
また、油分多めの濃厚なクリームタイプのものよりも、皮脂を抑えるタイプのさらっとした乳液タイプのものの方がオススメです。
コンシーラー:ニキビをカバーする
ニキビをコンシーラーでカバーするときに大事なのは、塗り込まずにピンポイントでつけること。
綿棒や指先などで、ニキビの上にピンポイントでコンシーラーを塗ったあと、上から触らずに、コンシーラーの周りだけをそっと優しくトントンとなじませます。
パウダーファンデ:全体に薄く、こすらずブラシで仕上げる
最後にパウダーファンデで仕上げます。ブラシを使い、全体的にふんわりと軽くのせ、ブラシを少し寝かしてくるくると広げます。
コンシーラーで隠した箇所と、皮脂の出やすいおでこや鼻周りには、スポンジパフなどでパウダーファンデを重ねます。そうすることで崩れにくくなります。
コンシーラー:まだ隠れきれていない場合に。
上記のステップを経てもまだニキビが隠れていない場合には、コンシーラーをさらに上から重ねます。つけすぎると刺激になるので、少量にしましょう。
最後にコンシーラー部分にのみパウダーファンデをスポンジパフでのせれば、ちょっとやそっとでは崩れません。
ニキビ肌のメイク直し方法
1.まずよく手を洗う
意外にも忘れられがちですがとても大切なステップです。ニキビを悪化させないために、手、とくに指先を石鹸でしっかり洗いましょう。
2.余分な皮脂を抑え、保湿する
おでこや鼻筋、小鼻、あごなどの皮脂が多い部分をティッシュで軽く押さえます。そのあと、化粧水か乳液で保湿します。
保湿するのは顔全体ではなく、乾燥や皮脂崩れが気になったところだけにしましょう。
このステップをしておくだけで、仕上がりも良く、崩れにくくなります。
3.ニキビが目立つ箇所にコンシーラー
目立つニキビをコンシーラーで隠します。清潔な指や綿棒にコンシーラーをつけて、ニキビの上にピンポイントでつけましょう。塗り広げずに、コンシーラーをつけた部分の周りを少しずつぼかすようにしてください。
コンシーラーをつけたところには、指かスポンジパフでパウダーファンデーションをトントンとのせれば崩れにくくなります。
4.パウダーファンデーションで仕上げる
ファンデーションを、気になる箇所にだけ薄くブラシなどでふわっと乗せて仕上げましょう。
顔全体につけると厚ぼったく粉っぽい印象になります。額、目の下、鼻筋、あごなどの顔の中心部だけにしておき、輪郭にはのせない方が綺麗に仕上がります。
ニキビを悪化させない工夫
ニキビ肌を一時的にメイクで隠しても、悪化してしまってはさらに目立つうえ、跡が残ってしまっては困ってしまいますよね。そこで、ニキビを悪化させないメイクや日頃の習慣をおさらいしておきましょう。
メイクアイテムを清潔に保つ
メイクで使うブラシやスポンジパフは、定期的に洗って清潔に保ちましょう。
どちらも台所用の中性洗剤などで洗浄できますが、乾くのに時間がかるので、乾かしている間にも使えるよう2つづつ用意しておくといいでしょう。
低刺激のクレンジング&洗顔
メイク後のクレンジングの仕方次第で、ニキビの治りが早くなったり、逆に悪化したりします。
クレンジング料には一般的にオイルタイプ、ジェルタイプ、ミルクタイプ、クリームタイプなどがありますが、その中で最も肌に負担が少ないミルクタイプがおすすめ。さらにいえば、クレンジング料を使わずに洗顔石鹸で落とせるミネラルファンデーションなどであればさらに肌への負担軽減できますね。
また、アイメイクなどをしっかり目にしている場合は、ポイントメイクリムーバーなどで事前にそこだけしっかり落とせば、ニキビができている肌に刺激を与えずにメイクを落とすことができます。
スキンケアでたっぷり水分を与える(保湿)油分を与えすぎない
皮脂のせいでニキビが悪化するからと、「さっぱり系」の洗顔料や化粧水を使ってはいませんか? でも実はそこに落とし穴が。
さっぱり系のスキンケアコスメにはアルコールなどが含まれていることもあり、必要な皮脂まで落としてしまっているかも。(もちろん全てそうとは限りません。)
皮脂を落としすぎると、肌は乾燥し、もっと皮脂を補わなければとか状に出しすぎてニキビを悪化させるという悪循環に陥ります。
皮脂過剰にならないためにも、肌に水分を残せる保湿ケアをしっかりしましょう。
よく寝る
ニキビを早く治すためにすべきことはたくさんありますが、最も効果的なのは質の良い睡眠です。
どんなに栄養をとってスキンケアをしても、睡眠をしっかり取らなければ肌の生まれ変わりサイクルが正常に働きません。
ニキビはストレスや睡眠不足のサインと心得、体を休息させてあげましょう。
頬杖をついたり、ニキビを触らない
ニキビができると気になってしまい、つい触ってしまうこともあるでしょう。
しかしそれが刺激になり、また手についたばい菌が毛穴に入ると炎症を起こして悪化してしまいますよ。
絶対に触らないようにしましょう。
ファンデーションの塗りすぎ注意
肌に隠したいものがあるとカバーしようと無意識に厚塗りになりがちではないですか。
ファンデーションの厚塗りは、ニキビを悪化させるだけでなく、見た目にもわざとらしく、逆にニキビが目立つことも。
普段からファンデーションは薄づきにし、満遍なく塗らないようにしましょう。
ニキビができたときは、本当は肌の休息が必要な時。
どうしても、という場合以外はできるだけメイクは避けたほうがいいです。
自分の肌と相談しながら、ニキビ肌のカバーメイクをしてくださいね。