開脚のポーズのとり方
開脚は冷え性の大きな原因と言われる骨盤の歪みを矯正して、体の内側から温める効果があります。
①床に両足を大きく開いて座り、手のひらを太ももの前の床につけ、ひざが浮かないようにし、肩の力を抜いて一息吸います。
②息を吐きながら両腕を床の前方へと伸ばしていきます。お腹胸、あごの順に床につけ、20秒~30秒ほどキープします。
③息を吸いながら元に戻します。
開脚のポーズをとるときの注意点
足を180度開き体を骨盤からペタンと折れるようなキレイな開脚は、よほど慣れた人でないとできません。
もともと体のかたい人や初心者、股関節や腰に痛みがある人は、無理をするとケガに繋がってしまいます。開脚は修行ではないので痛さを我慢しておこなわないようにしましょう。また、反動をつけておこなうのも危険をともないます。
できる範囲でおこなっても、十分骨格のバランスを整えることができます。
開脚のポーズをとることで得られる効果
開脚のポーズをとると下半身の大きな筋肉が働き、骨盤内の血流が良くなります。腰痛や冷え性、月経によるトラブルや便秘症にもにも効果があります。
下半身は水分や老廃物がたまりやすく、慢性的なむくみやだるさが取れにくい傾向がありますが、そけい部に刺激を与えることで解消できます。
片足開脚のポーズ
あぐらをかき、片足は曲げたままで、もう一方の足は大きく開く片足開脚は、比較的やりやすい開脚のポーズです。
片足開脚のポーズのとり方
①足を開いて座り左ひざを曲げてかかとを恥骨の方へ引き寄せます。
②上体を右に倒し右手で右足の親指をつかみ、息を吸いながら左手を上に上げて左耳に近づけます。息を吐きながら上半身を右に倒します。
③もう片側も同じようにおこないます。
片足開脚の効果
このポーズをくり返しとる習慣をつけると、ワキとそけい部のリンパの流れが良くなり、免疫力が高まり体が温まります。
体のかたい人などで、上体が思うように倒せななくてもウエストラインが伸びていれば効果がでています。無理をせず継続しましょう。
コブラのポーズ
コブラのポーズをとると、背骨と骨盤が矯正でき、腰や背中の疲れが取れ、冷え性が改善できます。
コブラのポーズのとり方
①うつ伏せになり、足は肩幅ほどに広げ、両手のひらを胸の横につきます。
②息を吸いながらあごを押し出すように上げ、肩甲骨を引き寄せながら胸を開き、上体を持ち上げます。
③腰を痛めないようにひじを突っ張って上体をさらに後ろにそらせ、20~30秒ほどキープします。
*体に柔軟性があり余裕があれば、ひざを曲げて足の裏を頭にできるだけ近づけてみましょう。
体質的に体が硬い人は無理をすると逆効果になるので、できる範囲でポーズをとるようにしましょう。
コブラのポーズの効果
コブラが鎌首をもたげたようなポーズをゆっくりおこなうと、背骨が1本ずつ刺激され、背中が温かくなってきます。
脊柱が活性化されることによって、自律神経の働きが高まり冷え性から解放されます。
また、自律神経が整うことでポジティブな気持になれます。
下半身に筋肉をつけるヨガ・腰かけ(イス)のポーズ
女性の体は男性よりも筋肉量が少ないため、冷え性の人が多いようです。
冷えを解消するには、食事や入浴、保温なども重要ですが、筋肉をつけることも大事です。
ヨガといえば柔軟性を高めるといったイメージが強いようですが、ポーズによっては筋肉をつけることも可能です。
下半身に筋肉をつける筋トレの代表といえば、スクワットですが、ヨガの「腰かけ(イス)のポーズは、下半身に筋力をつけるのに効果的です。
腰かけのポーズのとり方
①両足を肩幅に開いて立ち、両腕を伸ばしたままゆっくりと肩の高さまで上げます。
②息を吐きながらひざを曲げ、イスに腰かけるように太ももが床と水平になる位置まで腰を落とし、ゆったりとした呼吸をくり返しながら30秒ほどキープします。
バランス力を高めて自律神経を整える立木のポーズ
右足の裏を左太ももの付け根につけ、左足で立ち、胸の前で手を合わせ、息を吐きながら両手を左右に伸ばします。
次に、その手を上に上げて手首をクロスさせます。左側も同じようにおこないます。
まとめ
血流をよくして冷え性を改善するには、開脚やコブラのポーズが効果的ですが、バランス系の「立木のポーズ」や「腰かけのポーズ」ような筋トレ系のポーズを取り入れることで、内臓が冷えている「隠れ冷え性」も改善できます。
毎日の生活にヨガを効率よく取り入れて、体質の改善をはかりましょう。