足先の血行を改善し、温めるツボ
足先が冷えてしまう原因としては、足先の血流が悪くなってしまい、細胞が上手く活動できていない(新陳代謝が低下)しているという状況があります。
足先の血行を改善するツボを刺激する事で足先の血行を促進すると、足元だけでは無く全身が温まりやすくなったり、むくみが解消されやすくなるという利点もあります。
全身の血流改善に効果的なツボ「太衝(たいしょう)」
太衝は血流の改善に効果を発揮し、全身の血行促進から体を温めるツボの一つ。
血流が悪化している事による肩こりの解消などにも推奨されるツボです。
太衝は親指と人差し指の付け根部分にあり、特に冷えが起こっている人はツボの部分がへこんだり、冷たくなっているように感じやすい場所。
ゆっくりと力を加えて、ジワーっと痛気持ちよさが広がるくらいの強さで10~15秒押しましょう。
足先の冷え取りに良いツボ「飛陽(ひよう)」
飛陽は足の諸症状に効果があるというツボで、足先の冷え以外にも、しびれや足の曲げ伸ばしが出来ないような時などに効果的なツボです。
外くるぶしの後ろにある凹んだ所から、指7本分上に上がった所、ふくらはぎの筋肉の境目の所にあります。
少し強めに押すような形が効果を感じやすいです。
冷え症や腰痛に効果のあるツボ「陽輔(ようほ)」
陽輔は、どちらかというと腰痛や坐骨神経痛の改善として紹介される事の多いツボですが、こちらも足先の血流改善から冷え性の改善に効果的です。
腰痛や足の関節痛など、特に下半身に不調を感じる場合にしっかりと刺激をすると良いでしょう。
陽輔はふくらはぎの外側にあり、足の外側にあるくるぶしから指5本分、約8㎝程上にあるツボ。飛陽よりちょっと前の下といったイメージの場所です。
飛陽と同様、少し強めに押すような形が効果を感じやすいです。
体質によって効果が出やすいツボは異なる
以上が足の冷え取りに効果がでやすい3つのツボですが、ツボはその人の体質や不調の原因によって、適しているものが変わってきます。
多くの場合は実際に刺激をしてみた時に痛みなどを感じやすかったり、凹んでいるような感覚があったりするツボが効果を発揮しやすいとは言えますが、100%保証できるものではなく、刺激の加え方などによっても逆効果となってしまう事もあります。
自分自身に合ったツボや、ツボへの最適な刺激方法については、一度最寄りの鍼灸院などで相談してみると体質や目的に合わせたものを教えてもらいやすいので、セルフケアの最適ややり方を聞くというような形ででも、鍼灸院を利用してみると良いですよ。