夜の入浴は疲労回復&スキンケア観点で正解
朝シャンという文化が普及してきているとはいえ、お風呂は夜に入るものという人の方がまだまだ多いと思います。
夜に入浴やシャワーで体を洗うという習慣には非常にメリットが多く、水資源が豊富で高温多湿な日本の環境に、特に適しているといえます。
日中に蓄積した汚れを落として就寝できる
夜に入浴&シャワーを浴びる事で、日中に分泌された皮脂や、ホコリなど肌に付着した汚れを落とす事は、スキンケアやヘアケアにとって非常に大切。
皮脂や汚れが付着したまま睡眠してしまうと、寝ている間に肌で雑菌などが繁殖してしまい肌のトラブルが引き起こされる原因に。直接肌に付着している皮脂や汚れだけではなく、その汚れが寝具に付着する事で寝具でも雑菌が繁殖しやすくなり、日々肌への悪影響が強くなっていってしまいます。
特に、メイクや髪のスタイリング剤などを利用している場合は寝具の汚れもたまりやすくなりますので、しっかりと洗髪・洗顔をして汚れを落としてから入眠する事が、スキンケアやヘアケアのために重要です。
入浴によって体を温める事でリラックスできる
シャワーだけではなく、しっかりと入浴で体を温めるとリラックス効果によるストレスからの解放効果も得られます。
体の緊張をほぐし、血行を促進する事で睡眠時の疲労回復効果を高める事が出来る上、一度入浴で体を温める事で眠りに入りやすくなるため、夜なかなか寝付けない人などは特に入浴の習慣を取り入れて下さい。
リラックス効果を得やすくするためには、熱いお風呂ではなく38~40度程度のぬるめのお湯にゆっくりと浸かるとより効果的です。
朝のシャワーは目覚めをスッキリ&メイクノリをアップ!
朝に髪やからだを洗う場合は、夜の入浴と比べシャワーだけで済ませるという場合が多いのではないでしょうか。
朝シャン派にも以下のようなメリットがあります。
シャワーの刺激で気持ちを切り替えてすぐ活動開始できる
朝起きたらまず顔を洗うという人が多いと思いますが、朝に水やお湯を浴びるとスッキリと目が覚めて、すぐに活動に移れるようになります。
顔を洗うだけではなく、熱めのお湯でシャワーを浴びる事で交感神経が活発になるため、朝一から積極的に活動できる分、時間が有効に使えるというのは大きなメリットですね。
また、交感神経が活発になって全身の血行も促進されて代謝もアップするため、痩せやすい体作りにも向いているといえます。
むくみ解消でメイクノリアップ
朝シャンをすると全身の血行が促進されるため、朝のむくみもスッキリと解消しやすくなります。
また、通常であれば朝の肌状態と、一日活動した夕方以降の肌状態ではコンディションが大きく変わってきますが、朝シャンによって血行促進する事で、一番調子が良い時の状態にメイクを合わせる事が可能。メイクのノリも良くなります。
夜の間に分泌された汗や皮脂を落としてスッキリ
夜の間にかく汗の量は意外と多く、特に熱帯夜では多い人で1リットルもの寝汗をかくと言われています。
当然、汗を大量にかいた場合は雑菌なども繁殖しやすく、体臭などの原因に。朝シャンですっきりと流す事で、日中のコンディションを良好に保ちやすくなります。
朝シャンは肌や髪の防御力低下にも
以上のように朝シャンにもメリットは多いのですが、一つ大きなデメリットがあるとすれば、夜中に分泌された皮脂など「肌の防御力」となる天然の保湿成分も、朝シャンによって洗い流してしまうという事。
皮脂は過剰に分泌されれば肌の負担にもなりますが、基本的には肌の保湿などに必要な成分であり、夜に分泌される皮脂は頭皮や肌の保湿ケアに必要な成分でもあるのです。
朝シャンでそれを洗い流し過ぎると、日中の肌がより乾燥しやすくなり、紫外線や外気のダメージを受けやすくなってしまうという点が、朝シャンの大きなデメリットとなります。
理想は夜に洗髪や洗顔を済ませ、朝は湯シャンと保湿ケア
結論として、理想的な入浴&シャワー習慣としては、夜の間にシャンプーや洗顔といった、洗浄成分を使って皮脂や汚れを落とす事は済ませ、キレイな状態で入眠。
そして、朝起きたらお湯だけで髪を洗う「湯シャン」をした後、髪のキューティクル保護を行うトリートメントや十分な肌の保湿ケアを行うという事が、肌や髪を健康で美しく保つために適していると言えます。
とはいえ、一日に二回シャワーを浴びるのは大変。その場合は、入浴は夜の1回にするという方が良いといえます。
ライフスタイルに合わせる事も大切
以上が夜の入浴と朝シャンそれぞれの考え方になりますが、人それぞれのライフスタイルも違うので、一概にどちらが正解とも言い切れない事は事実。
例えば、そもそも夜の間に活動する人であれば活動した後の朝に入浴して睡眠をとる方が良いと言えますし、そもそも一日ゆっくりと過ごせるのであれば、朝や夜に拘らずゆっくりと出来るタイミングで入浴を楽しむ事が、美肌に繋がるとも言えます。
どちらが絶対という考えでは無く、日中に必要な皮脂などの保湿成分を減らし過ぎない事が重要だと考え、ライフスタイルに適した習慣にする事が大切です。