オロナインの殺菌作用は赤ニキビ改善には効果あり
オロナインは大塚製薬から販売されている軟膏で、クロルヘキシジングルコン酸塩液という殺菌成分を主成分とした薬用軟膏。
主にひびやあかぎれ、傷や軽いやけどを殺菌消毒して炎症(化膿)を抑えながら、同時に肌を保湿する事で回復力を高める事で解消していくというものです。
殺菌消毒の作用があるため、にきびの中でも特に菌が繁殖して炎症を起こしている赤ニキビに塗ると、ニキビの原因である菌を殺菌して炎症をしずめ、ニキビの治癒に有効な働きをします。
また、赤ニキビになる前の白ニキビや黒ニキビの状態で塗っておけば菌が繁殖するのを未然に防ぎつつ、保湿効果により肌の状態を整えるため、ニキビが悪化するのを防ぎやすくなります。
オロナインの公式での効能・効果にも「にきび」とあるように、オロナインの殺菌作用や保湿作用はニキビの解消に効果を発揮します。
ニキビ全般の特効薬というわけではない
注意点として、オロナインは確かにニキビが治癒しやすくする効果はありますが、特効薬ではないという事。
皮膚科でニキビを治療するのであれば、ニキビの症状によっては肌を柔らかくしてターンオーバーを促進する外用薬や、体の中から抗菌力を高める内服薬なども用いて治療を行いますが、オロナインはあくまでも殺菌と保湿で回復を早めるだけ。
例えば赤ニキビよりも更に炎症が進行してしまって出来る黄ニキビの場合はニキビ跡にもなりやすく、肌の瘢痕化(クレーター化)を引き起こす前に適切な治療を行った方が良いため、オロナインだけでは解消が追い付かなくなってしまう場合もあります。
利用してみてすぐにニキビの症状が引くようであれば良いのですが、中々治癒しないようであればちゃんと専門の皮膚科クリニックなどで相談して、早くキレイに治すようにしましょう。
ニキビを治すためのオロナインの使い方
オロナインでニキビを解消するために使用する際はまずニキビ周辺を清潔にしてから、オロナインを少量とって、ニキビや吹き出物に軽く刷り込むようにして塗ります。
塗りこむ時は、指ではなく清潔なガーゼやコットン、綿棒などを利用した方が、余計な雑菌がつく心配がないのでおすすめです。
オロナインを塗りこんだらそのまま放置しても良いのですが、上からかるくガーゼを当ててテープで抑えるようにすると、殺菌成分が働きやすくなります。ニキビが小さい場合は絆創膏をはるのも良いでしょう。
適度に時間を置いてから様子を確認し、赤みや腫れが引いているようであれば継続。無くなっていれば終了。悪化しているようであればクリニックへの相談を行いましょう。
炎症が深い場合、オロナインの殺菌成分が炎症部位に働かず、皮膚表面への刺激となって悪化してしまう場合もあるので、効果が出ていないのに継続する事はやめた方が良いといえます。
なぜオロナインを使ったニキビケアが人気?
オロナインはニキビの特効薬というわけではないのですが、比較的人気が高いニキビケア方法の一つ。
その理由は、オロナインが薬用軟膏であり成分的に安心である事や、他のニキビケア用品よりも比較的安価である事。オロナインがそもそもなじみ深いため、信頼している人が多いという事が挙げられます。
オロナインを使ったスキンケアとしては、ニキビケア以外にも毛穴の黒ずみ解消なども人気がありますね。
ただ、毛穴に対してもそうですがオロナインは肌トラブルへの万能薬ではないので、信頼しすぎるのも問題ではないかとも言えます。
当然、利用方法によってはしっかりと高いケア効果を発揮しますので、過剰な期待をするのではなく、症状に合わせた一つの治療法として試してみてください。