気になっても触っては駄目! にきびは触ると悪化しやすい
ニキビが出来ると、どうしても膨らみが気になったり、つぶしたら早く治る気がして触りがち。でも、にきびを指などで触ってしまうと手についている汚れや雑菌が毛穴の中に入り込んだり、触っている時の摩擦刺激がニキビをよけいに悪化させてしまう可能性がありますので、気になっても触るのはNG。
白ニキビや黒ニキビであれば清潔なコメドプッシャーを使って角栓を除去してしまう事も有効ですが、ある程度進行したにきびは潰す行為も炎症を悪化させる原因となるので、触らないようにしましょう。
ニキビの中でも、特に顎や頬などにあるニキビは無意識のうちに触ってしまいがちなので、どうしても触ってしまうようなのであれば、逆に手をいつも以上に清潔に保つようにしたり、清潔なシルクの手袋などを付けるようにするのも良いでしょう。
脂っこい食事はニキビの時にはNG
ニキビは皮脂が角栓となって毛穴に詰まった状態。
通常の肌状態であれば、分泌された皮脂は毛穴から流れ出て肌のバリア機能として働きますが、ニキビのようにすでに詰まっている毛穴では、あたらしく分泌される皮脂がどんどんニキビを悪化させてしまいます。
脂っこい食事は血中の脂肪濃度を上げて皮脂の分泌を促進するので、ニキビを治すまでの間だけでも脂を摂り過ぎない食事を心がけましょう。
髪の毛や服の繊維による刺激もニキビを悪化させる
おでこや髪の生え際、輪郭などのにきびは髪の毛が触れる刺激によって悪化しやすいニキビ。
髪が触れるくらいで……と思うかもしれませんが、常に異物が触れたりチクチクとささる刺激があると、その部分の肌が硬くなってニキビが出来やすく、悪化しやすい状態になります。
特に、整髪料などがついた状態の髪が触れると肌が刺激を感じやすいので、整髪料の使用を抑えたり、トリートメントなどはいつも以上にしっかりと流すようにしましょう。
髪以外でも、ウール素材のセーターなどチクチクと感じやすいような繊維の服は刺激となる場合があるので、注意しましょう。
髪をよくすすぐのと同じように、服を洗う時も洗剤を少な目にするなどして、洗剤や柔軟剤の成分が残らないようにする事も必要です。
飲酒やたばこはニキビを悪化させやすい
飲酒やたばこはそもそも肌に悪影響という事はほぼ誰でも知っている事ですが、飲酒もたばこも毛細血管が収縮して血行不良が引き起こされる他、飲酒では肌の代謝に必要なビタミンB群、たばこでは肌の健康を守るために重要なビタミンCが大量に消費されるため、ニキビも悪化しやすくなります。
特にタバコは2本吸えば1日のビタミンC必要量を消費するともいわれ、肌のコラーゲン不足など老化現象を引き起こし「スモーカーズフェイス」と呼ばれるような、老けてたるんだ顔つきにさせる大きな原因。
ニキビなど肌トラブルを解消したいのであれば、なるべく禁酒、禁煙をしましょう。
中途半端なピーリングはニキビに逆効果
ニキビの改善に有用な方法としてケミカルピーリングによる治療などがありますが、このピーリングも中途半端な状態にするとニキビをより悪化させる原因になります。
ニキビは毛穴に角栓が詰まった状態ですので、この詰まっている部分を溶かしてしまうピーリングは本来であればニキビ解消にとても役立つ方法。
しかし、威力の弱いピーリング剤では角栓をしっかりと除去する事ができず、単純に肌への刺激となる他、肌をけずってバリア機能だけを弱めてしまうため、余計に悪化する場合があります。
ピーリングの適切な強さは肌質によって異なるため、どの程度が最適という目安は言いにくいのですが、一度使ってみてニキビが悪化したり、肌がヒリヒリする感覚だけが残るようであれば、利用をやめておいた方が良いでしょう。
ピーリング以外にも、過剰な洗顔やスクラブを使って擦りつけるような洗顔も同じように悪化させる原因となる可能性があるので注意しましょう。
メイクは毛穴を詰まらせない&清潔に
メイクをするとき、ニキビを隠そうとファンデーションやコンシーラーを厚塗りしたり、メイクの際に強くこすってしまう行為はニキビを悪化させる原因となります。
メイクは保湿用の下地などをしっかりと利用し、コンシーラーなどは必要最低限。そして、毛穴を埋めるのではなく皮脂を吸着してサラサラに保つパウダーなどを使ってメイクするようにしましょう。
また、パフやスポンジ、筆などのメイク道具が汚れていると菌が繁殖する不衛生な状態になってしまうので、定期的に買い替えるか洗うかして清潔に保つようにしましょう。
便秘など毒素がため込まれる事もニキビの悪化に
腸内環境が悪く腸の活動が弱っている事で引き起こされる便秘。
便秘の状態は単に便が出ないだけではなく、体内の老廃物が正常に排出されなくなる事から、老廃物や毒素が血液内に取り込まれて肌にも影響をあたえるようになります。
こうした老廃物や毒素の排出機能低下は便秘の他、冷え性などからくるリンパの流れの停滞などによっても引き起こされます。
乳酸菌など腸内環境を整える食生活の実施や、滞りやすい足や鎖骨周辺のリンパの流れを促すマッサージなどを取り入れて、毒素の排出を行いましょう。