モリンガとは?
モリンガは和名で「ワサビの木」と呼ばれる木で、インド原産の植物。インドやフィリピン、ガーナなどの温かい気候の地域で栽培される他、日本でも沖縄や鹿児島などの地域で栽培されています。
そのモリンガの特徴は、非常に豊富なビタミンやミネラルなどの栄養素。世界一栄養が豊富な野菜とも言われていて、国連が食糧危機に備えて栽培を推奨している食品でもあります。
モリンガのその葉っぱはそのまま食糧として用いられ、生のまま食べる事も出来ますし、粉末にしてお茶として飲む事も出来ます。また、抽出したオイルは美容成分がたっぷり含まれており、スキンケア用品などにも利用されています。
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モリンガの粉末をたっぷり使った緑色のお鍋「みどり鍋」
今回は、そんなスーパーフード「モリンガ」を使ったお鍋が楽しめるお店、農家の台所にお邪魔しました。
提供されている鍋は塩出汁のベースに豆乳とココナッツミルクを混ぜモリンガの粉末を溶かしたもので、そこに、農家の台所のサラダバーで提供している様々な野菜をお好みで自由に選んでいれて食べるというもの。
この緑色のお鍋は、「日本庭園」がテーマで、竹藪を想起させるアスパラや、苔むした岩を表現しているのはなんとつくねに青海苔をまぶしたもの。
つくねをとると、その下にはなんと庭の石をイメージしたという紫イモがごろっと配置されており、細部までデザインへのこだわりを感じられます。
(紅葉は食用ではないため、加熱時に取り外します。また、飾りつけは時期により変わるそうです)
みどり鍋は和風の味付けでとても食べやすく美味しい!
みどり鍋を加熱して数分。ぐつぐつと煮えてきたら、好みの野菜をいれて少し煮立て、頂きます。
みどり鍋の味はというと、青海苔やココナツミルクの風味が効いているおかげか、和風だしのポタージュのような味わい。そのためか、モリンガそのものの味は抹茶に近い若干の苦味と表現されますが、お鍋では苦味はほとんど気になりませんでした。
見た目の緑色に反して青臭さは全くなく、上品な味なので、誰でも食べやすい柔らかな味に仕上がっています。
鍋というと出汁がすべての味を決めるというのが通常のイメージですが、こちらのみどり鍋は店こだわりの新鮮な野菜のそれぞれの特徴的な味わいも楽しむことができ、自分好みにカスタマイズできて他にはない鍋の楽しみ方ができます。
締めはリゾットで栄養成分を余すところなくいただく
鍋の締めには美味しいリゾット! ご飯を入れ、シュレットチーズと粉チーズをたっぷりと追加して軽く煮れば、スープの栄養成分を全て取り入れられるリゾットの完成です!
モリンガだけではなく、鍋に入れたたっぷりの野菜から出た水溶性のビタミンなどの栄養素もしっかり余すところなく食べられるので、栄養摂取にはこれ以上ないといった贅沢メニュー。
ちなみに、みどり鍋には10gのモリンガ乾燥粉末が使われているという事なので、単純計算すればこの鍋でビタミンAであれば1日の必要分の3分の2。ミネラル各種は3分の1程度。ビタミンCは約1日分など、たっぷりの栄養素を取り入れられる事が期待できます!
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%B5%E3%83%93%E3%83%8E%E3%82%AD
参考:http://freeoursoul.net/Moringa.html
※上位参考から、乾燥時の栄養を生食で同量食べた際の15倍程度として計算
※乾燥粉末時の栄養素については明確な資料が無いためあくまで推測値となります
モリンガを使ったデザートも美味しい!
コースの最後には、モリンガが使われたプリンも。これがとても美味しくて、鮮やかな緑色とほんのり感じるモリンガの苦味のおかげで、何も説明がなければ抹茶味と思って疑わないでしょう。
甘過ぎずサッパリと頂けるので、鍋でお腹いっぱいの後でも軽く食べられました。
野菜を使ったデザートはどうしても甘い味と野菜の風味のバランス感が好みの分かれるところですが、これなら抹茶プリンと同じ感覚で食べられるので抵抗感はありません。
また、今回はモリンガと豆乳をたっぷり使ったティラミスも頂きましたが、こちらも和の風味でくどさが無く、抹茶ティラミスのような感覚で美味しかったです。
体に優しく、見た目にもハーバルなスイーツなので、健康面を気にする場合でも罪悪感なく食べられる、ギルトフリーなデザートに仕上がっています。
農家の台所では生のモリンガも提供していた?!
なかなか生の状態でお目にかかることのできないモリンガですが、実は今回このモリンガ鍋を提供してくれている農家の台所では、少し前まで生のモリンガをサラダバーで提供していたとの事。
生のモリンガは非常に鮮度が重要で、3日程度しか日持ちしないため、日本には数少ないモリンガの生産者である沖縄の農家から、枝に葉がついた状態で仕入れ、新鮮なまま提供し、とても人気だったそうです。
今回のみどり鍋に使用しているモリンガ粉末は、実はこの生のモリンガを提供していた時の常連さんが、偶然モリンガの粉末を取り扱う会社の関係者であった事によるもので、人気となっていたモリンガを別の形でも提供できないかと試行錯誤した結果、今回のみどり鍋という形に辿り着いたのだとか。
ちなみに、生のモリンガについては実はちょっと悲しい事情があり、現在は提供が出来ない状況との事。
その理由は、今年の夏に発生した大型の台風。今年は例年よりも強い台風が多く、沖縄の農家さんで育てていたモリンガの葉が殆ど落ちてしまった事から仕入れる事が出来なくなり、生のモリンガの提供が終わってしまったとか。
契約している農家さんの事情により提供が出来なくなるというのも、しっかりと信頼できる野菜を取り扱う農家の台所さんだからこその理由と言えますが、また生のモリンガを取り扱い始める事があれば是非食べてみたいですね!
ネオべジ株式会社のモリンガ粉末
こうした縁でつながったのが、モリンガの粉末などを取り扱う日本の企業、ネオべジ株式会社。
ネオべジが提供しているモリンガは、バイヤーが直接世界各地のモリンガを比較して仕入れ先を決めたもので、北インドが原産地のモリンガとの事。
フィリピンやカンボジア、ガーナといった海外諸国の他、もちろん国産のモリンガも比較した結果、粉末として提供した時の味の良さや、USDAオーガニックの認証を取得している安全性など、様々な面でもっともすぐれていたものがインド産のものだったという事で、農家と直接契約して仕入れているそうです。
実際、モリンガの粉末を水に溶かした状態で飲んでみたのですが、その風味は抹茶のような味わいで非常に飲みやすく、過去に飲んだ事があるモリンガのお茶よりもスッキリとした日本人の舌に馴染みやすい味わいでした。
こちらのモリンガ粉末は個人の方でも購入できるそうなので、気になった方はぜひお試しください。
https://www.ondish.jp/SHOP/g17232/list.html
モリンガを摂取してお腹の調子が改善されたデータも!
ネオべジでは、モリンガをただ販売するだけではなく、実際にモリンガを摂取し続けた場合の体調変化などについても検証したそうで、腸内環境の改善についての検証では、毎日モリンガを摂取する事で便通が改善されたという人が、291名の対象者のうち153名もいたんだとか。
豊富な栄養素だけではなく、たっぷりと水溶性食物繊維が含まれたモリンガだからこその効果、便秘に悩む事の多い女性には嬉しいですよね。
モリンガ粉末を使った料理を楽しめるお店は他にも!
また、ネオべジさんのモリンガ粉末を利用した料理を楽しめるお店は東京都内であれば恵比寿にある「EBISU FOOD HALL」や、表参道などにあるパン屋さん「ジャン・フランソワ」を始めとして少しずつ増えてきているとの事。
緑色の色素として使われる抹茶よりも、鮮やかな緑色の持続性があるということで、モリンガを食品の色素として使うお店も増えてきているのだとか。
また、モリンガの粉末をとかしたモリンガハイを提供しているお店も増えてきているそうなので、今後外食でもモリンガを食べられるお店が沢山増えていきそうですね!
今後ますます盛り上がりそうなモリンガ。いち早く試してみて!
すでに注目のスーパーフードとして脚光を浴びてきているモリンガ。すでに商品としても青汁やスキンケアオイルなど様々なものが出ていているので、今後ますます盛り上がっていく事は間違いないでしょう!
まだまだ他のスーパーフードと比べれば取り扱い店舗も少ない状態ですが、いち早く試してみたいという方は、「農家の台所」のモリンガのみどり鍋を楽しんでみて下さいね!
「みどり鍋」コースの詳細
【店名】農家の台所 新宿三丁目店
【所在地】東京都新宿区新宿3-5-3高山ランド会館4F
【コース料金】1人 3,800円(税込)
【コース内容(全9品)】
・名物サラダバー
・季節野菜のスープ
・前菜4種盛り合わせ
1.ゴロゴロ野菜のキッシュ
2.パルマ産生ハムサラダ
3.焼き芋コロッケ 粉末醤油で
4.旬の野菜ピザ
・豆乳とモリンガのみどり鍋
・〆はチーズリゾット
・季節のブランマンジェ
お食事のご予約、お問い合わせは各店舗へ。