商品概要
いずれもプラスチック製の曲りくねった形の健康ツールで、電気などで動いたりするものではなく、その独特な形状を生かしてストレッチを補助するものとなっています。
それぞれの特徴は次の通りです。
ウェーブストレッチリング
独特の波打ったしなやかな形状が筋肉にやさしくアプローチし、揺らぐ動きで筋肉をリラックスさせます。骨盤・肋骨・足底の様々なアーチをイメージし設計され体の各部位にフィットする安全な設計なので、どなたにでも簡単に効果的にストレッチのサポートをしてくれます
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ストレッチハーツ
「ストレッチ」「ほぐす」だけでなく肩甲骨などの骨に圧をかけた状態で動かせるため、骨周りの筋肉を「はがす」ことができるツールです。「ストレッチ」「ほぐし」「はがし」を同時に行うため、より柔軟性を得られます。
それぞれ部位ごとの使用比較
それぞれのメーカー公式の使い方で同じ部位のほぐしを行っているため、同じ部位のケアの効果を比較していきます。また両ツールともに説明書のみでは使い方がわかりにくいという口コミもネット上でよく目にするので使い方のポイントもおさえながら見ていきましょう。
※それぞれ10回前後、もしくは1分前後で行っています。
肩甲骨ほぐし
ウェーブストレッチリング
・画像のように山なり縦にしておきその上に寝る。当たる場所は肩甲骨の内側になるように。
・上下の位置は頭に当たらない範囲で、こっている場所に当たるようにする。
1度天井に伸ばすように腕を上げる
(肩甲骨の内側にししっかり当たるようにするため行います。)
腕を横にした状態で左右に揺らします。
同じく腕を上に上げた状態で左右に揺らします。
手が床から離れないよう上下に腕を動かす。
ストレッチハーツ
いろいろな当て方がありますが、今回は公式の肩甲骨はがしのやり方で検証します
・画像の向きで置き、その上に寝る。
・肩甲骨が固定される位置に置く
※身体の大きさにより当てる場所が異なります。上から徐々に下に動かして、しっくりくる場所を見つけましょう。
・左右の腕を交互に背泳ぎのイメージで動かす。
・左右で輪を描くように上下させる。
・天井に前ならえをする
※ウェーブストレッチリングの時と違い肩を上げず腕だけを伸ばすイメージ。
比較結果
・コリの取れ方
・ほぐれの範囲
・使用後の肩回りの動かしやすさ
3点ともストレッチハーツの方が効果を感じました。
それぞれの感覚としては
ウェーブストレッチリング ・・・当たっている部分がほぐれる。指圧のようなイメージ。痛みはあまりない
ストレッチハート ・・・腕を動かした際、当たっている場所ではなく、間接的に深部の筋肉が伸びている。肩甲骨が固定され、筋肉が引き伸ばされるイメージ。痛みはやや強い
ストレッチハーツの方がウェーブストレッチリングの届かない部位まで筋肉を伸ばしています。しかし痛みが強いのがやや気になりました。
骨盤まわり・お尻
ウェーブストレッチリング
1.山が下になるよう横向きに置き、その上に座り仰向けに寝る。
足の裏を合わせ体を左右に揺らす。
足の裏を合わせ体を左右に揺らす。
2.うつ伏せになり前側を伸ばす
※当てる場所は骨盤のでっぱりの内側、サイズ的に合わない場合は上下に少し動かし骨に当たらないようにする。
同じく左右に揺らす。
ストレッチハーツ
1.画像の向きで椅子におき座る。
背筋を伸ばした状態でゆっくりお辞儀する
背筋を伸ばした状態で足踏みをする。
脚を開く閉じるを繰り返す
※なるべくかかとはついた状態で
ストレッチハーツを床に置いて座る。
ハートの先端を握って左右に揺らす。
比較結果
それぞれでアプローチしている部分が違います。
ストレッチハーツ ・・・もも裏に近い内側の場所
ウェーブストレッチリング ・・・お尻の外側と付け根(腰に近い部分)
ウェーブストレッチリングの方が使用後の股関節周りの動かしやすさ(足を上げたり開いたりなど)やほぐれ感、またすっきりした感じも強いです。
ストレッチハーツは凹凸で指圧された感じはありますが、人によって骨盤の大きさが変わるため当たる部分もまちまちになりそうな感じです。
腰
ウェーブストレッチリング
山なりで縦に置く。そのまま腰に当たるようにし上に寝る。
その状態で体を左右に揺らす。
ストレッチハーツ
公式通り椅子に座った状態で行います。
画像の向きで腰に当て、背もたれのある椅子におっかかります
※検証のため床でも同じく行いました。
また違う当て方もありますが、背骨を圧迫してしまうやり方のた め今回はこちらのみをご紹介します。
比較結果
ウェーブストレッチリング ・・・「面」で当たっているので腰に負担が少なく、ほぐれ感があります。はりがとれ腰が楽なのが実感できる。
ストレッチハート ・・・体重をかけにくいので効いてる感じが薄い。
ストレッチハーツは床に寝ても試しましたが、寝た状態だと凹凸が多いため腰に体重がかかりにくく椅子の時と同じく効いている感じが薄いです。
その他、手に持って行う使い方
両ツールとも手でつかんで行うストレッチがありますが、直接的に違いはありませんでした。(両ツールとも握る、もしくはひっかけることで無駄な力が入らず通常のストレッチよりは伸びやすくなります)
番外編・強度
直接の動作とは関係ありませんが、強度で比べた際ストレッチハーツの方が変形しやすかったです。上に座るだけでも場合によっては破損してしまう恐れがありそうです。
まとめ
見た目は似ていますがコンセプトや使い方で考えると
ウェーブストレッチリング ・・・揺らしてリラックス、筋肉をほぐすのが目的
ストレッチハーツ・・・固定して圧迫し、筋肉をはがすのが目的
「癒し」と「矯正」全く違うアプローチになります。
ウェーブリングは使い方もシンプルでわかりやすく、体のいろいろな部位に程よく効果があるので、一つあればいろいろな使い方ができる使い勝手の良さがあります。
ストレッチハーツは「肩甲骨をはがす」ことにおいてはウェーブリングよりも上ですが、他の部分の効果はウェーブリングに比べ弱いです。どの使い方をしてもストレッチハーツの方が骨に当たりやすいので動作中痛く感じやすいです。
ストレッチハーツは確かに深部まで効く効果的なツールですが、痛みがあるため人によっては筋肉に力が入ってしまい正しい効果が得られない可能性があります。
ウェーブストレッチリングが向いている人
・肩甲骨・腰・お尻など幅広く利用したい方
・痛いのが苦手な方
・ストレッチで痛みを感じると体に力が入ってしまいがちの方(脱力が苦手な方)
・体のしなやかさを求める方
ストレッチハーツが向いている人
・肩甲骨周りのコリを重点的に取りたい方
・コリが重傷の方
・マッサージなどで強い(痛いくらい)の方が好きな方
今回組み合わせも試しましたが、肩甲骨に関してはストレッチハーツで深部をはがしてからウェーブストレッチリングでほぐす組み合わせが最も効果的でした。どちらも小さく場所をとらないので両方購入して用途に応じて使い分ける使い方もおすすめです。