コラーゲンイオンドライヤーとは?
「復元ドライヤー」「ナノイオン」「リフトアップ」・・・。
近年ヘアードライヤーは、本来の”髪を乾かす”という目的だけでなく、肌のケアなどにもアプローチする高機能なものが続々と出てきています。
そんな中、様々な美容家電を展開するTESCOMから発売されているのが、「コラーゲンイオンヘアードライヤー『TCD5100』」です。
なんと、髪にコラーゲンなどの粒子のシャワーをドライヤーで浴びることができて、髪の潤いを包み込むそう。
コチラもやはり美容好きの間で、じんわりと話題になっています。また、TESCOMといえば国内美容室シェアNo.1(2017年6〜7月 ジャパンリサーチコンサルタント調べ)のメーカーとあって、製品としての信頼性が高く、まだ使っていないという人からの期待感も高まっているようです。
潤う仕組み「C・P・N」
まずみなさんが疑問に思うのは、
「ドライヤーなのに、潤うってどういうこと?」という点だと思います。
「CPN」とは、”Collagen(コラーゲン)”、”Platinum(プラチナ)”、”Nano-sized mist(ナノサイズミスト)”の頭文字。ドライヤーにセットされた専用パーツから、ドライヤーの風がナノサイズミストとコラーゲン、プラチナを髪へ届け、髪と素肌の潤いを包み込むとのこと。
(”コラーゲンの素”「コラーゲンプラチナボックス」はここに格納されている)
コラーゲンイオンドライヤーの美容に嬉しい2つのポイント
1日2回のスキンケアで「肌にコラーゲン」
TCD5100は、業界でも初めての「本格的なスキンケアができるドライヤー」とのこと。
検証のため、1日2回、通常のスキンケアの後に、両ほほに1分間ずつCPNドライヤーを送風し、1週間後の肌の状態を測定。すると、水分量が増加したという結果が公式サイトで公開されています。
(TESCOM公式サイトより引用)
さらに、両ほほに1分ずつ当て2週間後の肌を測定した結果、光沢感が出たという結果もあります。
(光沢値・・・光の反射量の相対的な数値。皮膚表面の凹凸・色などの影響を除いた値)
(TESCOM公式サイトより引用)
1日15分の使用で「髪にコラーゲン」
こちらも公式サイトで紹介されている検証結果です。
「コラーゲン マイナスイオン ナノサイズミスト」のあり・なしで、毛束全体に1日2回15分ずつ、2週間相当の送風処理を行い、電子顕微鏡を用いて毛髪の表面を観察したところ、CPNの機能なしのほうはキューティクルがダメージを受けているのに対し、ありの方はキューティクルが閉じて毛髪の表面が整った印象になっています。
(TESCOM公式サイトより引用)
また、ヘアカラーの明度を見ても、2週間後の明度変化が少なく、発色が長持ちしているのが伺えます。これはキューティクルが整った状態が保たれていることで、染料の褪色が抑えられたこととが考えられますが、実際の見た目にも毛髪の表面が滑らかなことで光の反射により美しく見えるということが想像できます。
(TESCOM公式サイトより引用)
このように、公式サイトでもしっかりとした検証がなされていますが、それでもやはり、風を当てて髪を乾かすという目的のヘアードライヤーがなかなかどうして肌や髪を保湿できるのか? という疑問は拭えませんよね。やはり”実感”が欲しい。
そこで今回は、そんなコラーゲンイオンドライヤーの効果についてjobikai目線で検証してみました。
髪のプロ、美容師に使っていただきました
「髪にコラーゲン」と言われても、なんとなく保湿されるのかな、くらいのイメージしかなくいまいちピンと来ませんよね。そこで、1日に数十人、年間何千人もの髪にふれている、日本のトレンドの最前線である表参道ベテラン美容師さんに実際に使っていただきました。果たしてどんな実感が得られるのでしょうか。
使ってすぐ実感!「 髪が柔らかくなった」
今回モニターをお願いしたのは、南青山の美容室アンサルトさん。
芸能人からの指名も多く、日々のサロンワークのほか、自ら化粧品メーカーとともに新製品の開発に携わるなど、技術・経験・知識の豊富なベテラン美容師さんがいるサロンです。
この方ならきっと、このドライヤーの違いに気づいてくれるはず!
早速お渡しして、数日間使ってみていただいたところ、こんな感想をいただきました。
(アンサルト マスターの久米さん)
「すごく不思議ですね。使ってすぐ感じました。
一番わかりやすかったのは、TCD5100で髪を乾かしていると、髪が柔らかくなるんです。通常ドライヤーは温風を当てるので硬くなることはあっても柔らかくなっていく感覚は得られないのですが、これは不思議と髪がやわらかくなっていきます。
とにかく柔らかさを出す、という部分に特化していますね。いい意味で尖った商品だと思います。」
髪が柔らかくなるとは、本当に意外ですね。
(久米さん)
「別の店舗のスタイリストがたまたま来ていて、何も知らずにTCD5100でブローしたら、使い始めてすぐに”なんだこれは!?”と驚いていました。そのくらいわかりやすく感触が違います。」
なるほど。ドライヤーならではの乾燥によるごわつきなどを防ぎ、柔らかい感触に導いてくれるようですね。
(久米さん)
「髪が硬くなりやすい人にはもちろんですが、ウェーブなどのスタイリング向きではないでしょうか。」
コラーゲンイオンドライヤーのスキンケア効果を検証
さて、ヘアブローでの効果はわかったところで、次は最大のベネフィットである”スキンケアできる”という部分について探っていきたいと思います。
最大の特徴である「コラーゲンを浴びる」ドライヤーであることに着目し、わかりやすいように肌で使用後の保湿能力をチェックしてみることにしました。
検証方法
左右の手の甲を同じようにスキンケアし、同じ状態にしてから、
左手にTCD5100を、右手に別のドライヤー(クレイツ ホリスティックキュア)を、
5分ずつ当て、当てた直後、5分後、30分後、1時間後と、時間の経過とともに肌の保湿具合(水分・油分)をチェックします。
TESCOMのモードは、スキンケアに特化した「COOL/SET」モード。
クレイツのモードは、「Cool」モードを使用します。
結果・・・1時間後の保湿状態に差が出た
計測前の肌は、左右ともに「水分36% – 油分24%」
5分間風を当てた後の肌は、
TCD5100が水分34%・油分23%、他社ドライヤーが水分36%・油分24%。
TCD5100は風を当てる前より数値が減少していますが、他社ドライヤーの方は変化なしです。
この時点では本当に保湿できているのか不安ですね・・・。
10分後に再計測。
TCD5100が水分35%・油分24%、他社ドライヤーが水分35%、油分24%。
TCD5100の方は数値が少し戻りました。どちらも同じくらいの数値になっています。
何度か計測しなおしてみましたが、数値が1くらいの微妙なズレはあるもののどちらも同じくらいの数値が出ました。
30分後に計測。
TCD5100のほうが数値がキープできているのに対し、他社ドライヤーの方は少し減ってきています。
1時間後
TCD5100のほうは、前回の計測より変化なく、他社ドライヤーは油分が若干増えて水分は変化なしです。
改めて、スキンケア直後と、1時間後を比較すると・・・
検証前と1時間後で比較すると、見た目や感触にはほとんど変化はありませんが、数値はTCD5100は水分・油分ともに変化なし、他社ドライヤーは水分-2%、油分+26%の変化が見られました。
スキンケア検証による考察
今回は肌に5分間だけ当てて検証しましたが、1時間後の経過を見れば、肌の状態に変化がないことから、スキンケア後の保湿状態を保てているということで、「潤いがつづく」ということは言えそうです。
TCD5100のスキンケアモードは通常のドライヤーの冷風と違って、かなり風当たりが優しく、水分が飛びにくいよう考えられているようにも思います。
他社ドライヤーについては、直後の変化はないものの時間が経つにつれて数値の変化が見られたということは、ドライヤーの風によって肌内部の方に何らかの変化があったと考えられます。水分は少し減り、油分が増したということで、インナードライスキンの状態になっているようです。
今回比較に使った他社ドライヤー「クレイツ ホリスティックキュア」に関しては、表面の水分を発熱・分解し内部まで水分が浸透するという製品のようなので、肌表面の水分と油分のバランスに変化が見られたのかもしれません。
他社のドライヤーも様々ありますので、ドライヤーごとの特性による検証結果の違いも今後気になるところです。
コラーゲンイオンドライヤーのメリット? デメリット?
約2年ごとにカートリッジ交換の必要がある
「コラーゲンシャワー」を謳っているTCD5100は、文字通りコラーゲンを風とともに送り出すようになっているので、その素となる「コラーゲンプラチナボックス」というアタッチメントが付属しています。
こちらは、約2年ごとに交換するのがメーカーから推奨されています。2年間を長いと感じるか短いと感じるかはその人次第ですが、毎日髪にも、スキンケアとしても使う場合は早く消耗してしまうと思いますので、早めのタイミングで交換する必要がありそうです。
持ち手が折りたたみ式のため持ち手の強度が気になる
これも人により好みが分かれる部分ですが、ドライヤーの持ち手が折りたたみ式です。本体がそれなりに大きいので、折りたたんでもある程度の収納スペースは必要とします。
また、本体が重い分、持ち手の強度が必要とされますので、もちろん老舗メーカーということもあり壊れにくさという点では信頼性は高いのですが、そもそも折りたたみ式でない方がより安心感を得られる、という方にとっては気になるポイントかもしれません。
吹き出し口のアタッチメントが数種類付け替え可能
TCD5100には、用途に合わせて使い分け可能な3種類のフード(吹き出し口のアタッチメント)が付属されています。
セット・ブロー用、ウェーブヘア用、髪の毛の乾かしすぎを防ぐモイスチャーフード、という感じに使い分けできます。
じっくりケアするには、若干重く感じる
本体重量は640gと、通常のドライヤーに比べると若干重めです。
(比較例として、パナソニックのヘアードライヤーナノケア EH-NA9Aが575gです。)
女性がじっくり顔や髪をこれでケアするとなると、長時間持ち上げて作業するのは少し億劫に感じるかもしれません。とは言え、ケア時間はせいぜい15分くらいですので、感じ方は人それぞれでしょう。
髪・肌の潤いを守るという点ではGood
肌表面の潤いを守るのであれば、これでコラーゲンを補うよりも、化粧品をつけたほうが手っ取り早いのでは? というのが正直なところ。
しかし髪に化粧品はつけるのが難しいので、コラーゲンなどの保湿成分を髪に浴びせかけることがドライヤーとともに可能と考えれば、とてもいいと思います。
また、ドライヤーを当てている間は肌に風が当たって肌の乾燥も懸念されますが、TCD5100であれば髪を乾かしながら肌の乾燥を守ってくれる、というのがいちばんの利点だと感じました。
TCD5100はこんな人にオススメ
柔らかい質感の髪を作りたい
実際に使ってみてわかった最大のメリットは「髪がやわらかくなる」こと。ごわつきやすい、柔らかい質感を出したい、という要望を叶えてくれます。
ヘアアレンジを様々変えたい人の場合は、通常のドライヤーと2台持ちで使い分けたほうがいいかもしれません。
出来るだけ髪を傷めない高性能なヘアードライヤーを使いたい
ドライヤーには、ただ髪を乾かすだけでなく、プラスアルファの機能性を求める、といった方には、これはわかりやすく実感できるので納得のアイテムだと思います。
ナノサイズのヘアケア成分が髪に届き、より髪をいたわりながら髪を乾かすことができます。
毎日のブローが楽しくなりそうですね。
ドライヤーを当てている時の肌・頭皮の乾燥が気になる
シャワーの後、真っ先に髪を乾かしたいけど、その間にお肌が乾燥してしまわないか気になる。また、せっかくスキンケアしたのにドライヤーで頬や首などが乾燥してしまうのが嫌。
美容意識の高い人にとっては放っておけない問題ですよね。
TCD5100は髪を乾かすと同時に潤いを守るので、その心配は無用!
それなりの風量を求める
本気でドライヤー選びをする人は、まず”風量”を気にされると思います。
TCD5100は1200Wのハイパワーで、ヘアサロンで使われているドライヤーに近いレベルの風量があります。
濡れた髪を素早く、しっかり乾かすことができます。
肌と髪の乾燥を気にせずに使えるヘアードライヤー
検証や使用感、様々な機能などを踏まえ、結論として言えることは、「肌と髪の乾燥を気にせずに使えるヘアードライヤー」であるということです。
やはり、美容意識の高い人ほど、乾燥対策には神経を使うでしょうから、髪をできるだけケアしながら、肌も温風による乾燥から守りながら髪を乾かせるというのは、大きなメリットです。
普通のドライヤーよりも、少しくらい値段が高くても、こちらを選ぶ価値はあると思います。
毎日使うものなので、可能な限り肌や髪の潤いを守ってくれるものはありがたいですね。
商品の詳細情報
TESCOM TCD5100
本体質量(重量) | 640g(本体のみ) |
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消費電力 | 1200W(AC100V・200V)/ 1750W(AC120V・240V) |
スイッチ | 風量切替スイッチ「OFF-SET-DRY-TURBO」・温度切替スイッチ「HOT-COOL」・ナノサイズミストスイッチ「ON-OFF」・電圧切替スイッチ「100V-120V/200V-240V」 |
タイプ | 折りたたみ式 |
風量(㎥/分) | 1.3(TURBO – HOT時) |
価格 | オープン価格 ※公式サイトでは21,470(税込)で購入可能です。 |